元地方整備局の技術系職員でした。 TEC-FORCEとは、大規模な自然災害が発生した場合、災害箇所に赴き、災害の状況把握、復旧のための工法、仮復旧のための仮設道路等の整備やポンプ車による排水作業指揮、災害査定資料作成などを班で行います。 国の所管のみならず、県や地元自治体の所管の道路、河川等について自治体職員に変わり素早く作業し、また派遣先は自分の地方整備局管内だけでなく、全国どこでも広域に派遣されます。 班は、主に河川班、道路班。電気通信班。一つの班は4人程度で一つの班は全て同じ地方整備局の河川又は道路の部署の土木系職員で構成され、リーダー1人が事務所副所長や本局課長補佐級、残り2人事務所や局係長級で実務。1人が係員の場合もありでこちらは、写真撮りや測量補助、資料作成補助など。 電気通信班は、電気職で衛生通信車などで現場と本省、本局のネットワーク確立。などです。 また先遣隊のTEC-FORCEは、ドローンを扱える隊員。 まずTEC-FORCE任命はされるのは、技術系職員です。それも主に土木系、電気、機械系。 土木系は、整備局の中で河川と道路、港湾空港と本籍が分かれております。 TEC-FORCEの仕事内容から、例えば河川班なら河川行政の技術のことに精通し、河川事業の災害の際の手続きなどに精通しかつ自分も災害対応の経験が豊富な人でないといけません。 河川や道路の技術行政を何年か経験してかつ災害対応部署を経験している職員をTEC-FORCE要員の候補者としてTEC-FORCE隊員になるための研修を受けてもらいその終了者が隊員派遣リストに載せます。リスクは当然毎年更新です。災害ではまずおこっている県の県内または近隣にある直轄事務所の職員か本局で第一班の派遣隊を出す仕組みです。 TEC-FORCEも2019年の台風19号、2020年の熊本豪雨になると第二班、第三班とだいたい1週間単位で後続が次々に送られます。 例えば中国地整第一班には、まず隊長が中国地整の本局の官クラスがつく。 この下に中国道路一班、河川第一班、電気通信班、施工(ポンプ車)班それぞれの班がありこれが一つの地整の隊。 近年は大規模災害が多いので、北海道から九州までほぼすべての地方整備局から駆けつけるようになってます。 TEC-FORCEは、派遣における宿泊所、交通手段、食料、すべてを自己完結で地元自治体や県を一切面倒見てもらわないでやるのが基本です。 これは研修で教えられます。 あと、隊員の宿泊所や現地でレンタカーの調達、物資の調達、交通機関の手配、広報などを行うために、裏方仕事を一切引き受けるロジ班が付いてきます。ロジ班は、事務職で構成されます。 あと任命制です。ただし子育て中の女性職員など、どうしても1週間の宿泊を伴う派遣業務はできない事情の職員は入りませんし、技術職でも、現場経験がないような職員は入れてません。 でも、TEC-FORCE隊員にならなくても、地方整備局の全職員は災害対応を行うことは仕事なので、TEC-FORCEになってなくても、事務所や本局の災害対策室にロテーションで詰めてサポートしているんですよ。
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