なんででしょうねえ…? カバチタレブームの時に合格した人たちは「行政書士って弁護士みたいな仕事なんだ!」って思って受験したんだと思うんですよ。 だから勘違いしてても不思議はないと思うんですが、勘違いしたまま何年も行政書士やっていられるはずはないと思います。 ただ、カバチタレブーム以降も行政書士業界(都道府県の行政書士会や政治連盟だけでなく資格指導校なども含めて)は「行政書士ってすごいんだ!」と思ってもらうと儲かりますから、誇大広告気味なのは確かですよね。 都道府県行政書士会やその支部が弁護士と行政書士はライバルみたいな文書を平気で発表しちゃったり。 ユーキャンとかの行政書士講座の売り文句も酷いものですよ。「嘘」になってしまうスレスレの文句で売り込んでいるという感想を持ちます。 それを考えると、弁護士と司法書士を比較するのはまだわかります。昔は裁判所の構内に事務所を開くことが許可されて、裁判所の仕事にもっとも密接に関わっていた「もの書き屋」が司法書士ですから。 司法書士の主な仕事が登記および訴状の代書というのは、昔は両方とも裁判所が扱うものだったことの名残です。 だから弁護士の仕事と関係性を持たせて把握すると司法書士の役割がよくわかります。 司法試験失敗組がしばしば行政書士になっていることは確かです。しかし司法書士崩れの行政書士っているんだろうか?私は知らないんですが。 考えてみれば罪作りな漫画でしたよね「カバチタレ」。 不況のただ中で出版されてしまったがために「会社に頼らないこんな生き方もあるんだ!」ってことになっちゃったんですよね。 それで卯建の上がらない人が挙って受けちゃった。その結果は、まあ…なわけですが。 あの原作者って司法書士事務所に勤めてて、行政書士と海事代理士に受かったんでしょう? それまでほとんど知られていなかった行政書士という仕事の価値を暴騰させて売り抜けようというインサイダー取引みたいなもんでしょ。 「海事」代理士が海と全然関係ない美人局や痴漢冤罪の救済をやっているのはあまりにおかしい。 だけど「行政書士」という単語からは具体的にどんな仕事なのかわからないのである意味嘘の言い放題だった。 信じちゃった人たちは… 同じ作者が後に発表した司法書士漫画「びったれ」とかいうのも、司法書士の仕事としては本道ではない簡裁代理権の話から始まってました。 これは行政書士が暴騰したために相対的に価値が下がった司法書士のための「お詫び漫画」でしょうね。 そのせいで、この知恵袋でも「弁護士か行政書士」という質問が跡を絶たないわけです。 現役行政書士も「あの漫画はフィクションです。事実は全く違いますよ」と言ってればまだマシなんですが…。
なるほど:2
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