解決済み
海上保安大学校は幹部育成、海上保安学校は一般職員育成をしているそうですが、国家公務員試験一般職からの採用で海上保安庁に就職する場合、海上保安大学校を卒業した高卒の方と同じ立ち位置で働くということでしょうか。 海上保安大学校(高卒)と国家公務員試験一般職合格者が同等とされるならば、海保大卒業生は結構なエリートということですか?
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海上保安大学校は自衛隊の防衛大学校と幹部候補生学校を統合したような学校で、所謂「制服組キャリア」を養成しています。部内では結構なエリートです。 防衛省/自衛隊は背広組キャリア(国家総合職)と制服組キャリア(幹部候補生学校卒)の職域は分離されていますが、海上保安庁は背広組キャリアと制服組キャリア(海保大本科卒)の職域は分離されていないので海上保安庁部内では海上保安大学校・本科卒は国家総合職にほぼ匹敵する人事待遇で部内のあらゆる部署に配置されます。と言っても、国家総合職に比べて昇進が数年遅く昇進限界が海上保安庁長官までです。国交省本省や内局の高級官僚にはなれません。 自衛隊背服組キャリアと同じように他省庁や在外公館への出向や大学院への派遣もあります。 海上保安庁の幹部は次の5つのパターンがあります。 (1)国土交通省採用の海上保安庁出向国家総合職事務官(2〜3年で本省に戻る) 行政施策系の中枢幹部です。かつては管区本部長、本庁部長、次長、長官を独占していましたが海保大・本科卒が中枢幹部に相当数進出し、だいぶ前に独占が崩れました。 (2)海上保安庁採用国家総合職技官 主に交通部・海洋情報部で勤務する技術系中枢幹部です。 (3)海上保安大学校・本科卒業 現場指揮系幹部ですが管区本部長、本庁部長、警備救難監、長官などの中枢幹部にも登用されます。現在、海上保安庁長官は3代続いて海保大卒が就任しています。 (4)一般大卒→海上保安大学校・初任科/特修科修了 今年度初めて採用試験が実施される幹部要員です。海保大・本科卒と同等の昇任待遇になると言われています。 (5)海上保安学校卒→海上保安大学校・特修科修了 現場指揮系幹部です。技術系幹部に登用される者もいます。 海上保安庁は国家大卒一般職を採用していません。大卒一般職の相当職には上記(5)の海上保安大学校・特修科修了者を充てます。 海上保安学校卒の職分は非常に広く3等海上保安士〜1等海上保安士の3階級で自衛隊の2士〜准尉の8階級に相当します。 海上保安学校卒優秀層で海保大卒を凌駕する専門能力のある者は特修科に行っても海保大卒を絶対に追い越せないよう昇進限界が低く抑えられ待遇が悪いので、待遇の良い他省庁や地方公務員の大卒相当専門職に転職するケースがあります。高卒でありながら海保で取得した国家資格と経歴で大卒相当採用試験に応募し一発で合格する猛者が少なからずいます。
なるほど:2
海上保安学校出身と海上保安大学校出身では、雲泥の差が生じます。自衛隊の様に一般大学から幹部採用者はしていないので海上保安大学校卒業生が幹部となります。 海上保安学校卒業者は軍隊に例えると二等兵として任官しますが、海上保安大学校卒業者は少尉として任官されます。もちろん基本給の時点で大きな差が生じます。 昇進のスピードも当然、海上保安大学校出身者の方が有利です。海上保安庁長官、次長は本省からキャリア組派遣されますが、それ以下のポストは海上保安大学校出身者で構成されています。もちろん、海上保安学校卒業者でも優秀な人は幹部まで昇進する人もいます。
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