食品メーカーの研究職に就くには、最低、大学院の修士課程を修了する必要があります。それも、国立大学、できれば旧帝国大学(東大、京大、北大、東北大、名大、阪大、九大)の修士課程を修了すると可能性が高くなります。大学院の専攻は、農学部の食品関係の講座(研究室)が、やはり可能性が高くなります。 これは九州大学の農学部大学院の食糧化学研究室の進路ですが、キリンホールディング、日本ハム食品、明治など食品メーカーが多くあります。以下のサイトです。 http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/syokuryo/career%20options.html 九大の場合、この他にも栄養化学、食品分析学、食品製造工学なども食品メーカーが進路となっているようです。 また、これは東北大学農学部の大学院(博士課程前期2年の課程)修了生、つまり修士課程修了生の5年間の進路ですが、食料品・飲料等が164人ともっとも多くなっています。以下のサイトです。 https://www.agri.tohoku.ac.jp/jp/about/data/career/index.html ところで、旧帝大はハードルが高いと思われるかもしれませんが、大学院の場合、学部ほどハードルは高くはありません。というのは、東大や京大を卒業後、国家公務員になる人がいます。そのため、東大や京大の大学院に空きができ、ランクが下の大学からも進学できます。そうすると、東大や京大以外の旧帝大の大学院にも空きが出ます。また、旧帝大の大学院は定員の2倍まで院生を受け入れることができます。このことで、ハードルが低くなるわけです。 実際に、私の知人のケースを紹介します。県立大学の栄養学科を卒業後、旧帝大の大学院栄養化学研究室に進学。就職は東証一部上場の食品メーカーに決まりましたが、社風が合わず、辞退。再び、就職活動をし、やはり、東証一部上場の薬品メーカーに決まりました。薬品メーカーも栄養剤などを造りますから、栄養関係者を採用します。その後、大学教員募集があり、県立大学の教員となり、勤務の傍ら、その大学の大学院博士課程に進学し、現在は、地方国立大学の准教授をしています。なお、東証一部上場とは東京証券取引所一部で株が売買されているということで、上場には審査がありますので、上場されれば、一流企業のひとつの指標となります。 それから、理系の大学院の入試は、専門の科目と英語ということになります。質問者の方は、高校3年生なのでしょうか。今から、英語をしっかり勉強するとともに、大学では専門をしっかり習得すれば、夢はかなえられます。 元・短大教員 医学博士TM
食品メーカーに就職するために大学での専攻のテーマをこれこれにしなければならない、なんてことはありません。 食品メーカーといっても、化学、機械、材料、電機電子、情報など様々な分野の技術を総合して成り立っています。どれも欠かすことはできません。 あなたの興味のある分野の専攻を選べばそれでいいですよ。
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