ちょっと古い雑誌になりますが(2008年のプラスデザイニング)、ちょうどパッケージのデザインの特集で当時の各百貨店包装紙のデザインを解説してましたのでご紹介します。大抵の百貨店では紙袋は包装紙とともに統一感を持ってデザインされていますので、参考になるかと思います。 まず、下で紹介されている三越の例はちょっと特殊で、三越はそもそも紙袋と包紙のデザインが異なり、紙袋は2014年の110周年の時に、友禅作家の一人者である森口氏が既にデザインされていた訪問着柄をアレンジして作られました。森口氏が紙袋をデザインした訳ではありません。包装紙の方は日本のデザイン業界では名作とも言われる「花ひらく」で、1950年に洋画家の猪熊弦一郎氏がデザインしました。(依頼したのが当時宣伝部だったやなせたかし氏というのも逸話) 銀座松屋の包装紙は2001年、デザインしたのは現代日本屈指のデザイナー原研哉氏。89年から使われているロゴ(CI:パオス、デザイン:仲條正義)のみ配したシンプルなもの。 京王百貨店は1964年の創業からで、幸せを運ぶハトをモチーフに。デザインは映画タイトルの一人者ソール・バス氏。 そごうは2006年からで、サインデザインの一人者廣村正彰氏によるデザイン。 西武は1975年からで、日本グラフィックデザイン界の巨匠田中一行氏が手掛けました。 阪急は1982年からで、カルビーやBenesseなどのロゴで有名なCIの神様松永真氏自身が描いています。 (東京に住んでいないので分からないのですが、もし上記がその後リニューアルされてたらすみません。) いずれもデザインの教科書に名前が載るような世界的デザイナーであり、コンペなどの中から厳選されて選ばれたデザインばかりです。イメージで商売をする百貨店にとっての包装デザインは、いわば看板。場合によっては半世紀以上使うことも前提にかなり気合を入れてデザインを選びます。なので、デザインする方も錚々たる面子が相当の気合を入れてデザインしています。参考になりましたでしょうか。
なるほど:1
例えば、三越は、「友禅」の分野で人間国宝になられている森口邦彦氏がデザインされいます。 その分野においては、知らない人はいないとおもいます。森口邦彦氏のお父様でいらっしゃる森口華弘氏も人間国宝でした。
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