今週、第一志望の上智大学経営学科の公募推薦があります。志望理由書に、「総合商社に就職するにあたり、世界市場に対応した経営…

Question

今週、第一志望の上智大学経営学科の公募推薦があります。志望理由書に、「総合商社に就職するにあたり、世界市場に対応した経営戦略を把握し、海外企業との交渉に対応できる高い英語力を養いたい」と書きました。なので、面接では必ず「総合商社」について問われます。

私は、総合商社の役割が「トレーディング」「事業投資」「金融機能」など多くあるのは知っているのですが、「総合商社の具体的な課題・展望」を正直よく理解していません。

なので、「総合商社の現状と課題、今後目指している姿、力を入れている事業」について、詳しく教えて頂きたいです！総合商社にお勤めの方、また、詳しい方宜しくお願いします！

Answer 1

ご存じのように総合商社の歴史はトレーディングがメインでした。
その後、商社不要論にあるようにトレーディングはインターネットの普及などにより、輸入、輸出、買い手と売り手を繋げること自体に価値がなくなってきました。
そこで、書かれている「事業投資」を積極的に進めてきた歴史があります。
事業投資は、それこそプラント、エネルギー（石油、石炭、ガス、太陽光発電、レアメタル）から、アパレルブランド、コンビニ、スーパー、IT等、多岐にわたります。
これら事業投資を積極的に行なってきた総合商社ですが、どんな課題にぶつかっているでしょうか？
それは「経営できる人材が足りない」ということと、それが本当に儲かるかどうか
「目利きができる人材がいない」ということです。
投資をするということは、おカネだけ出してじっと配当を待っているのとは訳が
違い、カネを出す=口も出す=社長を含めて役員を送り込むことになります。
その際、ビジネスを発展させる経営だけでなく、労務管理、コンプライアンス管理、安全管理、債権管理、在庫管理など、守りの地域と経験が必要となります。
出資しても経営を他人任せにしておくと、今、どういう状態なのかが誰にもわからなくなり、出資先の言いなりになるからです。
又、投資会社、コンサル、銀行等から投資案件を多数紹介されても、それが
本当に儲かるのか？企業価値の算出は正しいのか？投資回収は何年かかるのか？
といった判断や、そもそも人に頼らず投資対象を自ら探す人材も不足しています。

つまり、あなたが目指す経営と語学という両面は総合商社を目指す上で非常に
大切です。
事業投資が今後増えていく中で、経営戦略は必須として、前述の「守り」の知識まで身に付けた上で、従業員をモチベートしなければなりません。
そういう経験を上智大学でなら学べると思い志望した、という線でいいかもしれません。

余談ですが、面接で何を聞かれるかわかりませんが、そういう志があるならば、
あなたはどんな本を最近読んでいますか？という問いかけがくることも想定して
おいたほうがいいです。そこでどこかの小説の名前を言うよりも、
カリスマ経営者の本や、マーケティングの神様の題材を上げると、
「おっ！」と思ってもらえるかもしれません。

余談ついでですが、総合商社を目指す夢も素晴らしいですが、
一方で、今や、メーカーでも海外進出は自ら行なっており、海外との交渉や
駐在の機会も多くなっています。
ただ、畑違いの仕事でもチャンスをあれば、部署を超えて商売ができるのも
商社の魅力ですので、探求心が旺盛、捉えず試してみる、メリットとデメリットを
同時に瞬時に考える、最大損失を計算しておく、成功させる為に足りないものは何かを考えるといった思考の癖をつけるのもいいかもしれません。

夢を持つ、語ることは推薦を受ける応募者全員がやることでしょう。
一歩差を付けたいならば、自分は学生になってからどんな努力が必要と思い、
それを今から始めていることをアピールするといいと思います。
読書もその一つです。
頑張って下さいね。