解決済み
臨床心理士として働いていらっしゃる方、またはそのご家族の方にお聞きしたいです。もしご自分(ご家族)はこの職業に向いていないとお考えになることがあるとしたら、どういった点でそう思われるのか教えていただきたいです。また、お仕事をされていて困難を覚えるのは具体的にどの様な事柄でしょうか? 例えば、精神的に追い込まれて体調を崩したとか、家庭にも仕事のストレスを持ち帰ってしまい家庭が上手く回らなくなるとか、仕事の内容に打ち込めないことが苦痛であるとか、想像していた仕事をさせてもらえず雑用ばかりだ、などといった様々なことを想像するのですが、実際に体験されている方のお話を是非お聞きしたいと思っています。 就かれる職場により大きく異なるとは思いますが、心理療法家というお仕事は非常に不安定な精神状態をキープしながら患者さんと共に歩んでいかなければならない、大変なお仕事だと思っています。 私は以前、臨床心理士の資格取得を目指していましたが、国家資格が出来たことから、今は公認心理士の資格取得に向けて勉強しているところです。一年半後の大学3年次編入を考えています。
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なるほど、公認心理師でないと病院での勤務が難しくなるのでいい選択だと思います。更新制度がある臨床心理士は一応公認心理師の上位資格という位置づけですが・・今後はどうなることやら。 仰せの通り、就く職場によって大きく異なります。不安定な精神状態に陥りやすいと考えられる方も多いようですが、それも人によります。病院だと確かに臨床心理士の専門知識があまり関係のない仕事も多くあります。たとえば認知症の方に対する集団療法などでは老人ホームで普通に行っているような運動や絵画のお手伝いをしていますので、あまり専門知識の使いところはないでしょうね。 人によりますが、あまり仕事のストレスを家に持ち帰るということとか精神的に追い込まれるというのは少ないと思います。私は教員から心理職に転じましたが、どちらかというと教員時代の方が公私の境目がなくつらかったです。というのも、勉強していく過程で自分の心理状態をフラットにする訓練を受けますので、教員よりも自分の状態を客観視できる能力を身につけるからです。教員にも心理職が行うような訓練をすればいいのに、と思います。実際、教員の方の相談を受けることが多いのですが、そういうときには私たちが行ってきたトレーニングを勧めることもありますね。 弱っている人だけではなく、攻撃的になったり、自身の反社会的な行動で困難を抱えている人を相手にすることも多いのですが、女性の方だとやはり恐怖を感じることがあるみたいです。そういうクライエントの場合は、私(男)が対応することが多いです。 一番つらいのはクライエントの方が自身の命を絶ってしまわれる時で、それはどんなに訓練をしていてもきついです。 ただ私個人として日常的に一番きついのは、スケジュールを徹底して守らないといけないということでしょうか。心理的な援助は長期にわたることが多く、構造的にスケジュールを組みます。時間外に突然対応しなければならないということはあまりない分、クライエントさんとの関係を守るためにこちらからスケジュールの変更を申し出ることは基本できません。つまり、下手に風邪もひけないし、事故にもあえない。学会参加等も含めて事細かにスケジュールが詰まっているので、大企業の管理職並みの自己管理能力が問われます。 最後に私は特に困っていないのですが、常に勉強を続けないといけないということに困っている人もいます。学会参加だけでもまめにいかないといけないのですが、毎年いろんなところで開催されます。沖縄や北海道の方は移動もふくめて大変かも知れません。私は学会参加も好きですし、論文を発表するのも好きなのでそれが苦にならないだけですが、新卒で職場に慣れるだけで手一杯のうちはそれが苦痛な人も多いようです。
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