勿論この最大の理由は日本が近代化時に医療行政の見本とした国が医学と歯学を別のものと考えていた国だったからですが、歯学には1万年近くの長い歴史があり歴史的に見ても医学とはまったく別の学問として発展してきたことも大きいと考えれます。 すなわちエジプトでは歯にたまった膿を取り除いたり、抜歯したりする医療が行われ、歯を抜いた後にブリッジをする技術もありました。紀元前2~3世紀の古代ローマ時代には、インプラントの原型ともいえるものが発見されています。 そして日本でも抜歯などの治療法は早くから発達し、世界最古の総入れ歯(木床義歯)は16世紀に日本で作られています。義歯を作るには、あごの動き(運動)がどうなっているかがわかる必要があります。そういう知識も蓄えながら現代につながる長い歴史を持っているのが歯学です。 歯学がそういう独自の歴史を持っているのは、身体の他の器官や臓器と違い、自然治癒が期待できないこと、痛みが耐えられないものであったからです。 しかし医科と歯科は資格のみならずその養成過程までまったく別々になっているため皆さんもご存知のとおり歯科医はまったく潰しがきかないという弊害が生じています。 したがって上記の歴史的経緯から資格の統合は不可能だとしても養成課程は統一すべきだと私も思います。
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