介護初任者研修を受けてるのですが課題で介護保険法における高齢者の尊厳についてって言うのがあるのですが教科書見ても分からな…

Question

介護初任者研修を受けてるのですが課題で介護保険法における高齢者の尊厳についてって言うのがあるのですが教科書見ても分からないので教えてください。

Answer 1

「尊厳」というのはそのまま辞書を引くと、「気高く犯しがたい
こと、またはその様（さま）」という意味が出てきます。
介護保険法が施行される前のいわゆる措置の時代と呼ばれる時代
には、介護サービスの利用等は、高齢者自身に選択権はなく、
収入等の状況により自治体が決めていました。

そこには高齢者の意思や希望等はあまり反映されず、あなたは
この収入だからここというような状況もあったと聞きます。

そのような事を踏まえ、介護保険法下ではサービスの選択権は
高齢者自身にありますし、介護サービスは高齢者の自立を支援
するためにあるという位置づけになっています。

高齢者が自分の意思のもとに取り組める環境があることこそ、
尊厳を守ることになるという意味があります。

また、もう少し踏み込むとプライバシーを守るという側面も
あるように思います。介護される身だから高齢者は介護される
がままであるような状況を避けたり、高齢者だから何もわから
ないだろうと勝手に決めつけてどんどん周りが色々なものを
決めてしまったり（本人の意思に反して）、高齢になっても
プライバシーはあり、他の人には知られたくないとか恥じらい
等があるのにそれを無視してどんどん踏み込んできたりという
ようなことが生じないように、「高齢者の尊厳」を守りながら
介護保険制度のもとでサービス提供などを運用していくという
側面もあると思います。

介護をしているとつい、その部分を忘れがちになることが多い
のも事実ですが、尊厳は大切にしたいですよね。