解決済み
それぐらいのレベルの着物なら、先に下絵羽(染色前の仮仕立て)をしてから作業を始めるので、和裁士さんに渡る時点ですでにハサミが入った状態です。数十万レベルの訪問着でも、それは仮絵羽(仮仕立て)の状態で販売されます。 裁ち間違うとしたら肩開きぐらい。それも大抵は墨打ち(反物の状態で、それがどこのパーツに当たるか生地端に小さく書かれた目印)があるので、先ず間違えないです。更に言うなら、数百万レベルの着物であるなら、ベタ一面に柄付けがされていると想像されます。しかし衿の中に縫い込まれる部分は柄を付けても意味ないですから、ここは無地になっていることが多いです。三角形に無地部分がありますから、衿肩開きはかえってわかりやすい。 柄合わせの失敗は染色の段階の話し。 それは仮絵羽のときに気付くはずだから、出荷前に補正されます。 前巾/後巾が6.5/8.0で作られたものをおデブさんが着ることになって、7.0/8.5で仕立てると、当然柄は合いませんが、それは染色のミスでも仕立てのミスでもない。身に合わない着物を買った消費者の自己責任。小売店がそのことを説明しなかったら、小売店にも責任はあります。 飛び柄の小紋なんかの方が、柄が上手く配置されるように工夫しなければならないので、かえって和裁士さんに負担がかかります。 で、問題は間違うはずのない肩開きを裁ち間違えた場合ですよね。 この事故はないことじゃあありません。 あっさりした柄付けの附下のほうがリスクが高いです。 間違った箇所はカケツギをします。 それでもやはり筋状に跡が残ります。 そこは金加工や刺繍でわからないようにします。 消費者には値引きで勘弁してもらうよう交渉します。 加工代や値引き分の負担は、筋から言うと和裁士が全額負担すべきですが、その収益性から言って、和裁士さんの全額負担は気の毒です。販売店がかなりの割合を負担するのが通例です。 消費者が値引きでも納得せず、話しがこじれる場合もありますが、それをどう解決するかはケースバイケースです。
あり得ない質問が、相変わらずお好みの様ですね^^; 好奇心というより、下世話だな…と感じますが。 まず、そのお着物が「訪問着」などの仮絵羽のお着物だった場合、和裁師が裁断することはありません。 模様付けの前に裁ってありますからね。 超高級な反物(上布など)だとしても、「筋金入りの和裁士の職人の方」が、しつこいほどの確認もせずいきなり鋏入れるわけないでしょうに。 すなわち「そんな失敗する訳ない」です。 想像することもありませんし、あり得無いので想像すらできません。
以前からいくつか質問を繰り返していますが、 着物の知識はございますか? 一般的に何百万もする着物は訪問着仕立てなので、 白反物生地の時点でハサミを入れ、仮り絵羽という着物の形にしてから柄付けや染色をするのです。 だから和裁士さんの手に渡るときは、丁寧に縫うだけです。 何百万とする反物は、沖縄紅型や大島紬や結城紬などいくらでもありますが、ほとんどが精緻な小紋柄です。小紋柄はあまり柄合わせは必要ではありません。またそのような高価な反物を扱う呉服屋さんが頼む和裁士さんとは、綿密な打ち合わせをすると思います。 質問者さんは、和裁士さんはすべて反物を裁つところから始めると思われているようですが、たいていの正装の着物は白い反物を着物の形に仮縫いされてから柄付けを始め、お客さんが購入後、和裁士さんは本縫いするだけなので、和裁士さんは裁断しません。
何百万までいかなくても、染めの着物や帯は、同じデザインであっても微妙に色合いが違ってしまうので、持ち主の気持ちが金で解決するとは限らないケースが多いでしょう。 知人からの又聞きになりますが、ベテランさんで数え切れないほど仕立ててきた人でも、ハサミを入れる前は、何度も確認し、しっかりと落ち着いた気持ちでしか入れないのだそうです。 余談になりますが、安い仕立代のものや均一セールの仕立代込みは、和裁学校の生徒さんの教材や新米和裁士さんにわたると聞いたことがあります。 実際、呉服関係から発展した某通販大手で作った着物と帯は、和裁経験がある人からも、和裁経験はゼロだが洋裁セミプロからも、「それ、いつもの店の仕立てと違うよね。下手。」と指摘されてしまったことがありました。 それでも、私のように縫い物ができなくて着るだけの人間には、どこが下手なのか分りませんでしたけれどね。
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