今から25年ほど前、 ちょうど1990年代バブルの絶頂期に建築学科で就職時期を迎えた者ですが、 その当時の同級生には、建築業界よりも、 不動産、銀行、証券会社などの方が、人気職種でした。 ちょうど大都市の土地の価格が高騰し、 そこから如何にして最大限の利潤をあげられるかということで、 デベロッパーなどに、建築関係の教育を受けた人材の需要が集まったようです。 1990年代バブルの崩壊とともに、そのような傾向は、 見るも無惨に無くなってしまったようですね。 とことで、ご質問者さまが建築学部の学生であれば、 是非とも、建築業界を目指してほしいところではあるのですが、 実は、建築学部で学んでいる設計課題の演習や、 施工管理のノウハウといったものは、 「モノづくり」の他業種へ就職しても、結構、役立つものなんですよ。 建物を造るか、他の何かを造るのかは別にしても、 与えられた条件(たとえば、敷地とか建物の用途とか)に対して、 如何にして、自らの最適解を捻りだし、 図面なり、形に仕上げていくというスキルは、 たいていの創造的な「モノづくり」の業界において、 貴重な財産となります。 また、建築施工を専攻すると、 施工管理の工程表を作成する訓練をするかと思いますが、 この、建築現場という複雑な工程を最短の期日で管理するというノウハウは、 何も「モノづくり」に限らず、あらゆる産業において必須とされる技術です。 トヨタ自動車とか、さすがに大手のメーカーでは、 それぞれ各社独自の生産管理ノウハウを持っているのですが、 中小の企業や、デザイナー数名で切り盛りしているような事務所 (何も、建築に限らずとも、アパレルとか、デザインとか、ITとか・・・)では、 生産工程の管理すらままならず、 日々の納期に、あくせくしているようなところも多いので、 そのような業種に、 工程管理とか、クリティカル・パスなどの概念を持ち込むと、 仕事の流れが見違えるように改善されて、きっと重宝がられますよ。 現に、わたくしの建築学科の同期で、 そこそこ名の知れた印刷会社に就職し、その工場での工程管理に一役買って、 40代にして部長職まで出世した同輩がおります。 ともかく、建築を学んでいる以上、 できることなら建築業界に身を捧げてほしいところではありますが、 もし、建築業界が、あなたの性に合わないということであれば、 いたしかたありません。 でも、上述したように、建築学部で身につけたスキルやノウハウは、 たとえ他業種へ行くことになったとしても、 きっと、あなたにとって生涯の財産になるはずですから、 建築学部出身であることを誇りに、 これからの道を切り開いていってください。 ご質問者さまが、どこの大学の建築学部の方かは存じ上げませんが、 同じく建築学を学び、関西の某大学で建築学の教鞭をとっている者として、 あなたの未来を応援しています。
建築に興味ないならやめておきなよ、時間の無駄だし相手に失礼。 不動産とかは建築の知識あると役に立つよ。
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