解決済み
また、ぎりぎりになってしまってすみません。 『ユートピア』自体は、岩波文庫版を本当の大昔に買った記憶はあるもののまともには読まなかったはずです。 間接的に知りえた情報だけから判断すれば、やはりよく言われるように、シニカルな〈ユートピア≒ディストピア〉が描かれているという認識です。例えば、だれが住んでいる家であろうと、誰もが自由に出入りできるといった叙述があるようですが、プライバシーの侵害もいいところで、恐ろしい社会だと思います。 個人の行動も規定通りを強制され逸脱を許されないようですし。 これは、以下のようなマルクスによる批判が見事にあてはまるケースのように思えます。 《一切の私有財産の思想は、少なくとも、より富裕な私有財産にたいしては、妬みと均分化の要求として立ちむかうのであって、その結果、それらは競争の本質をさえかたちづくることになる。粗野な共産主義者は、頭のなかで考えた最低限から出発して、こうした妬みやこうした均分化を完成したものにすぎない。彼は特定の限られた尺度をもっているのである。私有財産のこのような止揚がいかにわずかしか現実的な獲得となっていないかということは、教養と文明の全世界が抽象的に否定されていることが、すなわち私有財産を超え出るどころかいまだかつて私有財産に到達したこともないような貧困で寡欲な人間の不自然な単純さへと還帰するものであることが、まさに証明している。/ 共同体はただ労働の共同体であるにすぎず、また共同体的資本、すなわち普遍的な資本家としての共同体が、支払う給料の平等であるにすぎない。》(『経済学・哲学草稿』)
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