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ゆとり教育と学力低下の関係について、その関係を明らかにした動かぬ証拠のようなものはあるのでしょうか。 (“学力”をどの…

ゆとり教育と学力低下の関係について、その関係を明らかにした動かぬ証拠のようなものはあるのでしょうか。 (“学力”をどのように定義した上での低下なのかも気になります。) 該当者と関わる教職員の愚痴のようなものはいくつも目にしますが、あまり説得的なものではないように感じます。というのも、大学等の高等教育機関への進学率が高まれば、その平均的な質が低下するのは当然のことだと思うからです。 かつても三木清や大内力等、学生の学力低下を嘆く知識人はいました。それらの知識人が感じた学生の質的変化も進学率上昇で説明できると思います。 (神永正博)『学力低下は錯覚である』(森北出版株 39頁) https://books.google.co.jp/books?id=t9F3asMo7QoC&printsec=frontcover&hl=ja#v=onepage&q&f=false >これまでと高校生の学力レベルが全く変わらなかったとしても、大学入学定員を減らさなければ、大学志願者数が減るごとにどの大学においても学生の学力は下がる。 大学院重点化などと、需要もないのに大学院生を増やし続けた挙句に「大学院生の学力が低下した」などと騒ぎ出したときは、何を当たり前のことを深刻そうに騒いでいるのかと驚きました。しかし、その後の法科大学院構想と、「司法試験合格者の質が低下した」という言説や、医学部の定員増と「医大生の質が低下した」という言説を見るにつけて、まるでマッチポンプのようで、何か別の意図でもあるのかと勘ぐりたくなります。 PISA等の成績を検討した上で学力低下を否定している記事はいくつか目にします。 (後藤和智)「ゆとり世代」学力低下はウソだった~大人たちの根拠なき差別に「ノー」を! http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48450 >数学的リテラシーで韓国が日本より上位になっている以外は、先進国ではトップなのです。 (有馬朗人)「日本の子どもたちの学力は低下していない」 http://www.kknews.co.jp/maruti/interview/100807_2a.html >学力低下が指摘されているが、データを正確に読み込むと、決して子どもたちの学力は下がっていない、ということがわかる。 職場等での若手社員の非常識な言動をゆとり教育と結びつけるような主張も、科学の要件を満たした調査でない限り、ナンセンスだと思います。

補足

参考:進学率上昇について http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/03090201/003/002.pdf http://www.mukogawa-u.ac.jp/~kyoken/data/13.pdf (広田照幸・伊藤茂樹)『教育問題はなぜまちがって語られるのか?』(114頁) http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-d34f.html >若者の職場での失敗をゆとり教育のせいにするのは、あまりに暴論です。 >少なくとも、アカデミックな世界では、そんな議論はありません。

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4人がこの質問に共感しました

知恵袋ユーザーさん

回答(4件)

  • ベストアンサー

    議題に上がるほとんどの問題定義は一部の方が大げさにしたに過ぎないと僕は解釈しております。 そもそも「ゆとり教育」とは何だったのかが理解されていないと思われます。 僕の小学校の時には「詰め込み教育」と「ゆとり教育」の狭間で振り回された時でした。 よく「これだからゆとりは・・・」と言われますが、僕からすれば何を知ってその発言するのかと、問たくなることがあります。 明確な根拠とそれを裏付けるモノが全くないのが現状です。

    ID非表示さん

  • 日本人って、学力の世界ランキングを異常に気にしますけど ランキングで下の国に、 一人当たりGDPや生産性で負けてることを もっと気にしたほうが良い 笑 何の役にも立たないランキングです

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  • ゆとり時間を導入した寺脇研らはまだその後の人材の開花に期待しているでしょうから、まだそんな検証はしないというのが実態だろうと思います。ただ、ゆとり時間表導入を機に世界の番付が下がったのは事実のようですから、やはりゆとり教育と学力の低下に関係があると考えるのは自然な事と考えます。 ただ一方、そのゆとり時間を先の寺脇らの思惑通り、自分の能力アップに有効に活用した少年少女は、おそらくそれ以前の時間割が週6日あった頃のトップの生徒よりも、良い成績を残していたのだろうとも思います。 ただやはり人は、特に日本のような社会主義国家では縛られでもしないと楽な方に転ぶのが必然ですから、平均してしまうと、残念ですがやはり学力は落ちていたのだろうと思います。 時間に縛られその物理的な回数(授業の回数)が多い事も訓練につながります。 文科省発信なのか一部の学者発信なのか分かりませんが、現場や親との行き違いを完全に解消しないまま見切り発進させたのがゆとり教育です。 あなたがどんな理不尽を抱えているのか分かりませんが、どうあれ、それについて言わせないよう実力を身につけ、振舞える人になる事だろうと思います。 不愉快なのも分かりますしそう言いたくなるのももっともなわけですが、逆に同じゆとり世代でも、あなたのような考えを目にしてシニカルにほくそ笑んでいる人もいるのではないかと思います。 人は完全でないという所が原点です。 親にしろ会社や組織の体質にしろ、先人の失敗をあなたがカバーしなくてはいけない場面も少なくないという事です。

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    なるほど:1

  • ご存知の通り、PISAの2003年および2006年実施分で、日本の順位が参加国中、ググッと下がりました。慌てて、脱ゆとりに揺り返したら、2009年、2012年および2015年と順位を上げてきています。 でも「学力が低下した」と確定できるほどの科学的に動かぬ証拠、とまでは言えないかも知れませんね。 https://www.nier.go.jp/kokusai/pisa/pdf/2015/03_result.pdf どちらにしろ、ゆとり世代だからといって見くびるつもりもありませんし、脱ゆとり世代だからといって過度に恐れるつもりもありません。 少子化で幼児英才教育が流行したころ、どんな秀才が溢れ出すのかと思いましたが、ビクビクするほどのことはありませんでしたから。 どんな時代でも世に出る人は出るし、凡庸な人は凡庸なままなでしょうから。

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