金融の数理専門職について

Question

金融の数理専門職について春から大学院修士課程に進学した者です。
専門は物性物理です。

これまでは就職先に機電系や化学系のメーカーを考えていたのですが、数学や統計を駆使した金融機関の数理専門職(クオンツやアクチュアリー)に興味を持ち始めました。

このような職種に必要なスキルは数学および統計の知識に加えて、金融工学に関する知識ならびにプログラミング技術も必要であると知りました(アクチュアリーならさらに資格も)。

学部時代に学んできたのは工学的な数学や量子力学、統計力学、固体物理学の知識だけで、発展的な統計理論や金融学、プログラミングに関してはからっきしです。

就職に際して、これから就職活動までに特に身につけるべきスキル(素養として求められているもの)と、就職後にオンザジョブトレーニングで事足りるもの(採用段階では必要条件とならないもの)を教えていただければ幸いです。

また、金融の専門職は金融工学出身を別として、ゴリゴリの純粋数学や素粒子物理学などの理論系出身者が多く活躍しているイメージですが、私のような物性物理の実験分野の人間が実際に働いているケースはどのくらいありますか？

学歴はそれで落とされることのないレベルだと考えてください。

以上、詳しい方のご回答お待ちしております。
よろしくお願いします。

Answer 1

現職アクチュアリーで学生時代は物性物理学を専攻していました。アクチュアリーについてのみお答えします。

実務上でも採用上でも専攻分野を気にすることはほぼありません。
例えば金融工学をやっていたからといって有利ということは全くありません（なぜ畑違いのアクチュアリーを目指したか聞かれるでしょうが）
実際、昔は数学科が多かったものの、現在では関係のない分野から採用される方が多い印象を受けます。（半数くらい？）

入社前に身につけたほうが良いものとしては大学教養レベルの確率統計微積線形代数の知識くらいでしょうか。
これは新卒採用で試験に出るため必須です。

あとはアクチュアリー一次試験にいくつか受かっていると志望度の高さは示せますが必須ではありません。
その他は必要ないです。
ご自身の専攻分野に力を入れたほうがよほどアピールになります。