MOT(技術経営)は経済産業省が画策し始まったものです。MBA(経営学修士)の技術者よりの分野を学ぶものとして、特許や製品企画を出願・提案する立場を強くしています。 日本ではMBAがブームのようにはやり、すごい資格のように思われがちですが、実際は単に修士号で、MBAとして評価してくれる日本企業は少ないです。逆にそういう企業ならMOTも十分理解しているので、同じだと思います。 MBAもMOTもどこでとるかです。慶應や一橋で取ったMBAと、名商大やグロービスで取ったMBAが対等評価されないのと同じです。日本では母体の大学の偏差値が全てです。 MBAもMOTも共に事例研究でグループディスカッションがあり、同じ位のレベルの人で違う分野の人が集まりディスカッションすると大きな意味を持ちます。 国立と私立だと学費に大きく差がありますし、社会人だと立地条件も大きな要素 です。 あなたが理系の特に工学系の人ならMOTで裾野を広げるために行くのはメリットがあるでしょう。エンジニアとして働きやすくなると思います。 ただ博士号まで考えると、MOTの博士号は限られ、MBAの方がDBAを取得しやすくなります。 http://www.meti.go.jp/policy/innovation_corp/mot/0403motnew2007/motpampflet.pdf http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2012fy/E002087.pdf
何を目的に学びたいかによりますが、どちらかというとMBAをお勧めします。 MOTとは技術経営学と呼ばれていますが、経営の中でもオペレーションマネジメント/生産管理やイノベーションを中心に学びます。もちろんビジネススクールによってはそれに加え、MBAでは一般的なカリキュラムに取り入れられているファイナンス・アカウンティング・マーケティング等も学ベルところもあります。 では、上記のようにMBAと重なる領域が多いのにMBAと何が違うのか?ということですが、欧米のビジネススクールの動向を見てみればわかると思います。 欧米のビジネススクールではMOT自体が減少しています。これはニーズがなくなったというわけではなく、MBAのカリキュラムもイノベーション・オペレーションマネジメント等が追加されているため、単純に領域がMBAと重なるところが多くMOTはMBAのプログラムに吸収されています。 実際、日本の多くの東工大をはじめとしたMOTプログラムを始める際にベンチマークとしたマサチューセッツ工科大学のMOTも廃止されMBAに統合されました。 もちろん生産管理に特化したいんだということであれば、MOTでも良いかと思いますが、大学の学部も経営学部や数学を専攻したいということでしたので、どちらかといえばMBAをお勧めします。 ただし、過去の質問を見る限り、キャリア志向が強いようですので、もしそうであれば国内のMOTもMBAもどちらもオススメしません。 日本のMBAに関しては、国際認証を取得しており国内トップのKBSでも新卒時に書類選考で落ちにくくなる程度の新卒時の就職に対する影響はありません。欧米と異なり、日本国内では新卒信仰が残っているので学部卒でそのままMBAに進めるようなところでなければあまり行ってもキャリアに影響がありません。転職時にいたっては、国内MBA取得によるポジティブな影響は極めて限られており、勤務業界を大幅に変更したり、給料を大幅に上げてくれるというような影響力は全くないと考えて良いかと思います。 海外MBAも投資に見合う回収ができないと言われて久しいですが、給与関連がランキング決定の大きな割合を占めるFTのMBAランキングに載っているビジネススクールの大半は卒業後の給与の上昇率は8割越えのところも多く、またトップスクールに至っては卒業3年後(=平均年齢30代前半)の平均年収も15万ドルを超えているので、そのようなビジネススクールに行けるのであれば十分回収はできるかと思います。もちろん上位50位以内であれば、それでも、卒業3年後(=平均年齢30代前半)の平均年収も11万ドルを超えており、相対的に取得費用も安いためこちらでも十分投資に見合います。キャリア志向が強いのであれば海外MBAに進まれることをお勧めします。
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