大きな船の航海について教えて下さい。 YouTubeで大型船(タンカーや空母)が先端？を大波に突き刺し波を乗り越え…

Question

大きな船の航海について教えて下さい。

YouTubeで大型船(タンカーや空母)が先端？を大波に突き刺し波を乗り越え
波をかぶって数秒前が見えなくなり
やっと見えた視界では波の谷に落ちていく
次から次へと映画みたいな大波が続いている
そんなCGみたいな動画を見ました。

生き地獄ですよね(oﾟДﾟﾉ)ﾉ

貿易船が沈没したとか聞いた事ありませんが…

実際はどうなんでしょうか？
ちゃんと天気予報などをみて悪天候の海域は避けて航海するんですよね？

どうしてもシケを避けられない場合もあるのでしょうか？

Answer 1

あんな映画みたいなのは滅多にありませんが、
ない事はないです。大体、台風が来ると昔と
違いますからレーダーで把握出来ます。
なので、台風が来るのであれば、待機して通り過ぎるのを
やり過ごすか、後ろから来る場合は全速力で逃げ切るか、
避難出来るような入り江であれば、そこで避難して
やり過ごすか・・・のいずれかを行います。

ただ、船長も人間ですから、稀に読み間違い逃げ切れず
台風に遭遇したりすると、映像のような目にあいます。
横っ面から重くそ波を被らなければ、そうやすやすと
船は沈没しませんが、下手をすると沈みます。
タンカー船など足が遅いので逃げ切れず、全速力で
走っても流され暗礁などに座礁して身動きとれず
ヘリで救助される映像などが流れる事がありますよね。

後、最近、日本絡みでデカイのは三井大阪商船の
MOL CONFORTが本船に構造上の欠陥があったにしても
荒天を航行中に波と波の間に落ちてへの字に圧力が
かかり、船体が真っ二つに折れて沈没したのは
記憶に新しいです。
（試しに「MOL CONFORT」でググッて見てください）

後は避けようが無いのは地震による津波です。
突然起きますし、台風と違って広範囲に高波が襲って
きますので、映画のような状態になります。
東北沖地震の際に当時配船していた船が津波に押されまくって
岸壁に引き寄せられまいと必死にフルスピードで逃げようと
しているのをニュースでリアルタイムに見ていて
皆で応援してましたよ（最終的に逃げ切りました）。

他、結構、映画みたいな目に遭い易いのは日本海です。
日本地図を見てもらえれば分かりますが、日本海側の
日本はスラーと長く、凹凸が少ないため、船が非難できる
場所が大きなところだと富山港くらいしかありません。
なので、タイミングを見間違うと台風と鉢合わせになり、
大変なめに合います。もしくは、避難出来る錨地は
無制限にあるわけではなく、早い者勝ちなので、先に場所を
取られてしまうとアンカー出来る場所がなく、台風から
逃げるため大時化の日本海をぶっちぎる事になります。
そうなると映像のような状態になります

後は古い話ですが、1997年のナホトカ号の重油流出事件は
正しく、大波で船体が耐え切れず割れて沈んだ事件です。
当時はダブルフル構造（二重構造）の船が義務化が徹底
されていなかったので、折れて沈みました。それ以降、マルポール条約
において、タンカー船のダブルフル構造と船齢25歳以上は運行不可と
決められる事になったので、ご質問者さんがかかれるように
「聞いた事はない」・・・というまで安全になりました。

後はタンカー船ではありませんが、航海訓練船の海王丸が
平成16年に台風を読み誤り投錨をし、台風をやり過ごそうとしましたが、
そのまま流され岸壁に激突し、深刻な船体ダメージを負う事故が
ありました。

なので、沈没含め、事故は昔と比較すれば減っていますが、
現実としておきていますよ。

Answer 2

既にありますが、船が折れて沈没した例はあります。
昔、船員であった人が嘱託でいた時に、聞いた話ですが、船首と船尾がそれぞれ別の大きな波に乗り上げると、船腹が浮いてしまい、船の重みで折れてしまそうです。
小型船よりも、長さのある大型船の方が確率が高かったようです。

20年以上前に聞いた話なので、それ以前の事例となるから、今のような天気情報を入手できない時代の話です。昔は、大形商船と言えども命がけだったんでしょうね。特に、タンカーは。

ちなみに、現在の魚雷は、この原理を利用して、船を破壊します。船に直撃しても穴が開くだけで、直ぐには沈みません。特に、戦艦は、防水隔壁などで浸水対策をしているので、そう簡単には沈みません。
そこで、船底辺りの海中で爆発させ、盛り上がった海水の水圧で船底に衝撃を与え浮かし、次に爆発で生じた空間に船を落とすことで、船を折り、沈めます。
確か、数年前に韓国の駆逐艦あたりが、北朝鮮の魚雷で沈められた時、真っ二つに折れてました。

Answer 3

自分は船の仕事をしている者ですが、今は2〜4時間ごとに天気図をリアルタイムで入手していて台風に直撃するなんてことは早々にありませんが稀に避けられないことがあります。そういったときは台風の左側(右側は危険半円)に逃げて錨を2本入れて台風が過ぎ去るのを待ちます。一般的には四方を風が遮られるところに錨泊して台風が過ぎ去るのを待ちます。なのであまり沈没なんてことは滅多にありません。