解決済み
簿記一級勉強中です。いつもお世話になっています。圧縮積立金をなぜ減価償却のたびに取り崩していくのかその理由を教えていただきたいです。その理由がわかれば差異解消に応じて取り崩す意味がわかると思うので。繰延税金負債に関してはボカとの差異が減価償却によって解消されていくので取り崩すんだなとわかりましたが、圧縮積立金に関してはわかりません。どなたか教えてください
ちなみに税効果で税務上は圧縮記帳で直接固定資産を減額し、会計上は法人税等調整額/繰延税金負債 繰越利益剰余金/圧縮積立金 の場合です。
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会計上の国庫補助金受贈益は、受け取ることで繰越利益剰余金を構成し、それが配当財源となってしまうと社外流出してしまうために、補助金相当額の圧縮積立金を計上し、その社外流出するのに一定の手続き上の制限を加えております。 たとえば、国庫補助金相当額の補助金対象資産の減価償却累計額と圧縮積立金残高の推移をご覧になればお尋ねの理由は理解できると思います。 1,000万の固定資産取得に際して、補助金を300万受け取った場合、その補助金に相当する固定資産の減価償却累計額と圧縮積立金残高の推移は(ただし、償却期間5年とします)、 減価償却累計額 1年目:60、2年目:120、3年目:180、4年目:240、5年目:300 圧縮積立金残高 1年:240(=300-60)、2年目:180、3年目:120、4年目:60、5年目:0 上の数字の推移を見てもわかりますように圧縮積立金を積み立てることにより、補助金対象固定資産の帳簿価額にあたる利益剰余金が圧縮積立金の積立によって配当財源となって社外流出するのに一定の制限をかけております。対象固定資産を減価償却すれば、その減価償却した部分については圧縮積立金を積み立てて配当制限する意味がなくなってしましますので、対象資産の減価償却とともに、圧縮積立金の残高も減少していくということです。突き詰めて考えれば、補助金として受領したものが配当財源として社外に流出しないように圧縮積立金を計上し、減価償却とともに積立金を取り崩すのは、利益剰余金として捕捉する必要がなくなったので、ステークホルダーとの利害調整のために圧縮積立金を取り崩すということです。
直接減額方式と積立金方式いずれを選択しても、会計上の繰越利益剰余金に与える影響が一致するように(同じ結果になるように)、会計上の圧縮積立金の取り崩しが求められています。 会計上積立金方式が認められているのは、直接減額方式だと取得資産は圧縮後の価額で評価されるため、取得原価主義において問題があるという考えから認められているものです。 そこで、取得資産を取得原価で評価しつつ繰越利益剰余金に与える影響を直接減額方式と同じようにすることが求められています。
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