将来ファッション雑誌の編集者になりたいと思っている高校1年女子です。

Question

将来ファッション雑誌の編集者になりたいと思っている高校1年女子です。ついこの前までは本当に夢がなくて、1番興味があるのがグランドスタッフだったので進路も国際系で進めていました。

しかし英語が特別得意なわけでもないというのが事実です。

私はドラマの影響を受けやすく、今回ファッション雑誌の編集者になりたいと思うようになったのも「校閲ガール」が元です（笑）

自分からやりたい！と思うものが本当になくて、グランドスタッフになりたいと思ったのも数年前の「あぽやん」の影響でした。

こんなことで自分の進路を決めても大丈夫でしょうか？

また、私は偏差値64ほどの公立高校に通っていて、普通科です。2年生からは文系を選択しています。

ファッション雑誌の編集者となるためにはどういった大学に進学すればいいでしょうか？
やはりファッション系の学科ですか？
選択肢が広がるようにと、高校は学力ギリギリのところを受けました。
朝も早く、通学に1時間半ほどかかる遠さなので、ここまで通っていることを無駄にはしたくないです…

また、ファッション雑誌の編集者となると若さも求められてくるのでは？と思っています。

やはりファッション雑誌の編集者となると潮時も早いでしょうか…
回答お待ちしてます！

Answer 1

以前、ファッション誌も扱っている出版社で編集者として働いていました（ただし、担当していたのは別のジャンルの雑誌です）。

現在はフリーの編集者兼ライターをしています。

相談者さんはファッション雑誌の編集者に興味を持たれたとのことですが、出版社に入社できても希望する部署に配属される可能性は低いです。

社員（編集者）をどの部署に配属させるかは会社が一方的に決めるからです。これは日本のほとんど出版社が似たような状況です。

ただし、例外として編集部が独自に編集者の中途採用を行うことがあり、この場合は基本的に異動がありません。でも、募集は不定期で、採用されても原則的に正社員ではなく契約社員です（会社によっては数年勤務して正社員になれるケースもあります）。

ちなみに中途採用の場合、即戦力であることが求められます。そのため、ファッション誌以外でも別の出版社で編集者の経験がある、もしくは新聞記者、出版物の取材・記事作成全般を請け負う編集プロダクション（テレビ業界で例えると番組制作会社）の勤務経験が必須となります。

その他、ファッション誌に限っていえば、アパレルメーカーでも広報などマスコミ対応を担当していたような方であれば、編集者未経験でも採用されるケースもあります。

しかし、大学から新卒での入社を目指す場合は、できれば早慶以上、それが難しくてもそれに近いレベルの大学に進学するのがいいかもしれません。

ファッション誌を扱っているのは、その多くが大手か準大手の出版社になります。早慶クラスの学生なんかが大勢エントリーし、彼らの大半も落ちているからです。

あっ、それといい忘れましたが新卒採用の場合、出版社が求めている人材は、「ファッション誌の編集者」ではなく、「どの出版物にも対応してもらえる編集者」です。

「ファッション誌の編集がやりたい！」という希望を持つことはいいですし、どの編集者にもそういった希望は胸の内に抱いていたりします。

上記のような状況のため、とりあえずはそういった希望を表向きは隠し、まずはとにかく出版社の入社を目指すことでしょうね。

けど、ファッション誌以外の編集者はやりたくない、意欲を持って取り組めそうにない、というのであれば、厳しいかもしれません。もし週刊誌やビジネス誌、小説の編集者でも自分は仕事ができるか？――その辺を自問自答して考えてみるといいと思います。

編集者である以上、与えられた環境（編集部）で実績を残さなければいけないので。

つまり、前提として新卒採用を目指す場合は、ジャンルに関係なく対応できる編集者であることが要求さるため、特にファッション系の学部学科である必要はありません。そもそも編集者になるためには学部学科は特に重視されません。

それと「ファッション雑誌の編集者となると潮時」ですが、傾向として20代のうちに配属されなければ、その後も配属されない可能性が高いです。

とまあ、狙い撃ちでファッション誌の編集者になるのは結構大変です。先に挙げた中途採用以外では、編集者ではないですがフリーライターになる方法もあります。

収入は安定しませんが、仕事の方向性は自分で選べるので、ファッション誌に自分を売り込んで仕事を貰うことは可能です。実際、そういう女性フリーライターは多いですよ。

ちなみにフリーライターになるステップも編集者か新聞記者、編集プロダクションからの独立。このうち編集プロダクションが採用のハードルが最も低いです。

以上、長々と書いてしまいましたが、将来を考えるうえでの参考にしていただければ幸いです。