中国で品質管理を10年やってます。 (1)問題を指摘されたらそのとき対処すればいい、と思っている。 (2)品質は客が評価するもの、という意識が薄い。 製造者には製造者自身の考えがあり、 (3)品質を<工程で作りこむ>という概念がない。(品質は出荷検査だけで決まると思っている)開発開始段階でのレビュー、品質計画を立てることを知らない人が会社幹部でも多くて頭が痛い。 (4)よほどしっかりした企業以外は、従業員から見ても目も当てられない品質のものを出荷している場合はありますね。意識が統一されていない。 (5)従業員は自分の仕事以外について関心をもたない。 (6)その結果責任の抜け穴ができやすい。誰も抜け穴をカバーしない。上から指示が出るまでは。 (7)不良原因を一つ見つけたらそれだけの解決で済ます。社内で誰のせい、というのが一人決まったら、他の分析をやめてしまう。 日本では不良を防ぐしかけは2重、3重になっていて、全部が機能しない場合に初めて不良が起きますが、中国人は1つしか仕掛けをつくらない。そういうやり方しかしらない。ヒヤリ、ハットとか言ってもなんのことか分かる人は幹部でも稀。 (それでも私が全部工程審査してますから、うちではあってはならない不良は少ないですよ。 2010年の高速鉄道の衝突、何がまずかったかなかなか透明にならない。 あんなことはうちでは起きない、ということに誇りはあります。) ーーーー 中国では新品の自転車は不具合がおおいもので、何回か修理の手を入れてまともにするもの、という感じでした。 小さな電球を買うときには試しに点灯してから買うのが一般的です。 ★それでも日本の製造業の人には決して競争相手の中国製品の品質に油断しないでほしいです。 どんどん改善は進んでいますし、日本には日本の弱点があります。 (五輪のエンブレム選定、国立競技場案のドタバタ。リーダシップがはっきりせず、したがって責任も曖昧なまま。情けない限りです。)
中国に品質管理を求めるのは無理というものです。 ここ数年来、中国製品の品質が世界各国でしばしば問われています。日本 においても中国製食品のトラブルが大きく取り沙汰され、以降「made in China」に対する評価が概して厳しいものとなっています。米国などにお いても「China free」なる言葉ができるほど、中国製品品質への評価は厳 しいものとなっています。 こんな話しがあります。 中国の製造工場で品質管理の担当者に質問したところ、過去の不良履歴は 一覧で整理されていたけれども、品質改善の取り組みには何も手がついて いなかった。それ以前に不良履歴を整理するのが自分の役割と思っている 程度で、品質管理の役割が何かを理解していないようであった。 こんな話を聞くと、中国製のものは買いたくなくなりますよね。 質問者様、以上ですが参考になれば嬉しく思います。 正しいことが正解であるべき、私はそう思います。
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