大学院そして社会経験を踏まえてNGO・JAICAなどで働きたいと考えています。 現在、大学2年で国際系の学部で学ん…

Question

大学院そして社会経験を踏まえてNGO・JAICAなどで働きたいと考えています。

現在、大学2年で国際系の学部で学んでいます。とはいってもこの学部は国際経済や国際政治といった専門的なものではなく国際コミュニケーションといった感じのアバウトさ。今の自分に社会で通用するほどの専門性はひとつもありません。さらに英語力も現状では使い物にならないといってよいです。
この時点から私が国際貢献できる職に就くためには相当な努力が必要だとは思いますが、この先NGOもしくはJAICAで働くことを視野に入れて大学院に進学し、一般企業に就職するとしたらどのような道筋を描けばいいでしょうか。

私のビジョンとしましては、まず大学院ではNGOもしくはJAICAで役に立つであろう専門性を学ぶ必要があるのではないかと思います。ただ、①国際社会で求められている専門性とはなんなのか、どれくらい広い知識があれば無期的に雇ってもらえるのかが漠然としてわかりません。私は貧困削減・教育・子供・平和構築・ジェンダー・栄養改善に関心があります。貧困削減という問題には経済学が必要でしょうが経済学の中にもいろいろあるわけですよね。なので、②上記の分野で求められてる専門性をなるべく細かく（経済の中で言えばマクロファイナンスやグローバルマーケティングなど）そしてなるべくたくさん教えてください。③NGOで専門性を発揮するのとJAICAで（例えば）開発コンサルタントとして働いたのでは求められるものも変わりそうなのでそこらへんも教えてください。

次に社会経験です。おそらく理系のほうがイメージしやすいのかと思いますが、④文系でいえば社会で積むべき経験とはなんなのでしょうか。他社との交渉力でしょうか、会社を支えるマネジメント能力でしょうか。それとも基礎一般が備わっていれば「即戦力」というニーズに収まるのですか。

とにかく道筋が漠然としています。⑤栄養改善に関心がありますが栄養について知識はありません。しかしマネジメントのような形で働くことはできないのでしょうか。自分が貢献できることなら形はなんでもいいです（たとえば、マネジメント・調査員・事務など）。とにかく将来的に「国際問題」に対して向き合える位置で働きたいです。
ニーズが多様化してる今の時代、国際協力の形にもいろんな可能性があると思います。具体的な選択肢がほしいです。NGOやJAICAで働けるまでは長い時間がかかりそうなので少しでもアバウトなイメージを具体化させたいです。

なによりも私の質問が漠然としていますが答えられる範囲だけでも回答していただけると幸いです。よろしくお願いします。

補足

NGOやJICAなどへの就職を調べていると目立つのは「即戦力」や「専門性」といった言葉です。専門性があいまいな学部に入学してしまった私にとって「専門性」というのはかなりシビアな問題だと思うのです。私には経済学・経営学のイメージが強いのですが、大まかでもいいのでどのような分野があるのか教えてください。また私は国際人権にとても興味がありそれなら今の学部でも十分に学べると思うのですが国際人権という分野はNGOやJICAでの活動に生かせるものでしょうか。
一応いくつかのボランティアに参加したりある学生NPOで活動したりはしてきたのですが、回答にあるようにボランティアやNGOにかかわる経験が足りないのは間違いないことだと思います。

Answer 1

(1)および(2)国際援助で求められる専門性について
どのようなレベルをご自身が目指されるかによります。
考えられるパターンとしては
a.自分で研究課題を見つけ実行できる(研究者レベル)
b.手続きを指示され、相談相手がいれば研究課題の補助が出来る。研究論文を読むことが出来る(修士レベル)
c.事務的な手伝い等(学士レベル)
あくまでカッコ内は目安です。学士でも優秀な人はいますし、修士を出て何も出来ない人はいます念のため。

aもしくはbレベルを希望するなら大学院になると思いますが、
どういう研究科に進学するかは、
まずはJICAの研究員のキャリアや研究領域を見てみるとよいと思います。
http://jica-ri.jica.go.jp/ja/about/member.html

高齢の人は時代が違いすぎるのであまり参考にならないと仮定して、
こちらの若手研究員だけを見ると、
・国際関係、政治系4割程度
・経済系４割程度
・社会、心理系２割程度
に見えます。

分野を横断して、統計分析、定量的な分析を出来る人を多めに採用しているように見えます。

目標が上記研究員レベルであれば、博士課程まで行くのが必然でしょう。特に若手に関しては海外のPhDを持った人を採用しているようですね。

PhDに関しては、
・よいGPAをとる(旧帝レベルの大学、大学院で3.5以上が当たり前)
・TOEFL ibtで100
・GREまたはGMAT
・推薦状３通
・論文
・志望理由書(statement of purpose)
をそろえることです。
時間がかかるのは成績、英語、論文です。
PhDの出願は分野ごとに事情も違うでしょうから、まずは専攻を決めることですね。

学士レベルで就職するのであれば、正直少し勉強したらどうこうなるレベルでもないと思います。RやExcelで回帰だけ出来ますと言われてもあまり役に立たないでしょう。それならむしろ、コミュ力等の普通の就活で重視される能力が大事じゃないかと思います。

Answer 2

強い違和感を抱いた質問です。
国際問題に取り組むNGOへの興味というのは、悪いことではありませんが、今までどんな活動に参加してきましたか？ 講演会、集会などいろんなところで開催しているはずです。また、どんな本を読みましたか？

有給のスタッフというのは、ボランティア的な関わりから始まって、活動に深くかかわり、スタッフになったというのがほとんどでしょう。やはり、就職したいからそのためにどんな専門性があったら有利か考えるのは、本末転倒のように思います。

文系でそうした専従的なことをしている人なら、英語の専門的な文献を読みこなせて、英語で論文が書け、さらに現場で役立つ技能を持っていて国内でも専門家として働いた実績がある、という感じでしょう。失礼ながら、漫然と「国際コミュニケーション」専攻に入学してしまうようなら、どんな大学院に行っても、将来が開かれてくるとは考えにくいです。

国際協力という希望はよいことなので、もう少し自分のできることを考えた方がいいです。

Answer 3

ご自身が課題と認識しているように、専門性の無さを磨くためにやるべきことがあるでしょう。

それは学部であるとか、現在の能力を指しているのではなくて、あなたの生き方に関わる部分。

すでに課題が明確で、大筋外れてはおりません。当たり前の話ですが、NGOやJAICAに関わりたいと考えているなら、大学生の今の段階でどんどん関わっていけば良いのです。

あなたの考える理想の姿ではないかもしれませんですけど、そういうことも含めて勉強ですし、学生時代だからこそ許される時間の使い方です。そういう活動をしてきたというキャリアも積めますし。

NGOであるとかJAICAであるとか、そこに関心を持たれて将来的に社会貢献していくことをライフワークにしたいというのは多いに結構ですし、そういう方もいていただかないといけない世の中ではあると思うのですが、あなたの文章を読むと何故そういうライフスタイルを志向するのかが見えてきません。

社会貢献的なことは、その活動の性質から批判的な目には晒されにくい分野ではあるのですが、、だからこそ何故の部分が必要であなたの中にその情熱を感じにくいのが引っかかるところです。

無期的に雇ってもらうために、何か専門性を身につけたいというのは順序が逆で、役に立ちたいという理想を掲げる人間の発想とは乖離があるように思います。

関心のあるNGOなどにボランティアなどに参加して、問題点をリアルに感じることが先決で、そこから身につけるべき課題が浮き彫りになってくるはずです。

本で勉強することや、必要な資格を取ることとはマイナスにはなりませんが、あなたの描く未来には必ずしも近づきません。

何故そう考えるのかを整理して、、将来NGOやJAICAに携わりたい自分が為すべき行動を考えてみましょう。耳学問や小手先のテクニックでどうにかなる問題ではなくて、、取り組んでいる学生はすでにアクティブに経験を積んでいる事実を直視した方が良いでしょう。

専門性が決まっているならともかく、そういう段階でないとすればあなたの取るべき行動は机に向かうことだけではありません。頑張って下さい。