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市役所の消防史員と、消防官の違いを教えてください。

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    最初に、字の訂正から。 「消防史員」ではなく「消防吏員(しょうぼうりいん)」なんです。 「吏」という字は「役人(公務員)」的な意味なんですけど、あんまり使わない言葉ですしね。 さて「消防吏員」というのは、市町村などの消防本部に勤務する職員のうち、階級を持つ者のことです。 世間では「消防士」とか「消防官」と言いますね。つまり「消防吏員」=「消防官」なんです。 さて、あとはウンチク的なことを書いておきますね。 消防吏員や消防職員という言葉は、消防組織法や消防法に出てきます。 消防本部に勤務する職員のうち階級を持つ者を消防吏員としていますが、消防吏員はその職務上、いろいろな権限が与えられています。 例えば、屋外で火災が発生する恐れがあるような行為(例えば、周囲に燃え広がりそうな焚き火など)をしている者に、その行為を禁止するように命令ができますし、これに従わなければ、命令を受けた者は、警察に告発されれば罰金刑などを受けることがあります。 また、火災現場では、消火や延焼を防ぐために、出火した建物を破壊したりすることができます。 「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれませんが、例えば二階建ての家で、二階にある部屋の一部が燃えていた場合に、消火活動のために玄関扉を破壊して、土足で家に上がってもいいのです。 法律で認められている以上、これによって生じた損害は消防が補償することはありません。 消防吏員を「消防士」と呼ぶのは、警察官を「お巡りさん」とか「巡査さん」と呼ぶのと同じですね。 「消防士」は、法的には消防吏員の階級の一つです。 消防吏員の階級は、下から 消防士→消防士長→消防司令補→消防司令→消防司令長→消防監→消防正監→消防司監→消防総監 となります。 この他に、消防士の階級を「消防士」と「消防副士長」に分けてもいいと決められています。 消防総監の階級は特別区(東京23区のこと)の存する地域を管轄する消防の消防長とされていますので、よその本部では使えません。 警視総監と同じようなもんですね。 「消防長」という言葉が出ましたが、消防本部の最高責任者(トップ)は、法的には「消防長」と呼びます。「消防本部長」ではないのです。 しかし、政令指定都市などでは、「消防本部」と言わず「消防局」と呼んでいるところがありますが、この場合は「消防局長」と呼んでます。 しかし、厳密に扱わねばならない文章などでは、「○○市消防局長」と記載せず「○○市消防長」って書いたりします。 で、次は「消防職員」ってなに?って話です。 法律上、消防本部に勤務する職員は、すべて「消防職員」と呼びます。消防吏員も消防職員に含まれます。 ただ、消防本部の内部的には、階級を持たない職員を「消防職員」と呼んで、消防吏員と区別しています。 消防職員にどんな人がいるかというと、例えば、総務部門で、会計事務や手数料の徴収事務、その他の細々とした仕事(失礼な表現ですが「雑用」と呼ばれる仕事)をしている人とか、大きな消防本部なら、消防車のメンテナンスをする整備士さん、航空隊のある本部なら、航空整備士さんなどです。 今日は眠れなかったので、グダグダ書いてしまいました。

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