そもそも准尉というのが近代軍隊の中で、貴族出身の士官と、平民出身の下士官兵を繋ぐ橋渡しのような役割で存在していましたが、4族制度の廃止された現代、ことに日本では、部隊の古参、先任者たる准尉に、幹部の助言役として、また部隊の規律団結士気の維持向上、曹士の育成をねらいに設置されていました。 ところが、現在、准尉という階級が退職前の自衛官の名誉的な階級、あるいは隊付准尉など実に曖昧な役職で既得権益化したりしており、本来のねらいとは大きく外れてしまいました。 だから、准尉という曖昧な階級をいっそ廃止してしまい、米国の制度などを参考に、役職としての上級曹長を制度化しようとしているのが今回です。
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准尉は仕官の最下位の階級ですが、上級曹長は下士官の最上位の階級です。 基本的にアメリカ軍に習って、下からのたたき上げでの士官は作らない方針で、下士官からの仕官なりを廃止する以降で准尉を廃止して上級曹長にするらしいです。
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准尉は旧設、上級曹長は新設階級 自衛隊では総人件費の見直しが行われており、現在はその移行段階にあります。俸給は大まかですが、幹部・准曹士に区分けされています。これを幹部・曹士の2系統に簡略化することが狙いのようです。 現状では准尉の俸給は「幹部より下、曹より上」ですが、上級曹長を新設することにより「幹部の俸給、曹士の俸給」に区分けし、中途半端とも言える准尉の階級を割愛する方向とのことです。(海・空では准尉は専門職の教官に近い存在ですが、もともと教官職のない陸上自衛隊では曹長の名誉職に近い存在になっているそうです) 防衛省の見解では、これにより曹階級の「職責に応じた俸給制度」を構築することが可能になり、米軍同様に専門職制の高い賃金体系が望めるとのことです。(米軍には准尉に該当する階級はないそうです) これは私見ですが、給料の高い曹長とも言える准尉の階級をなくすこと、米軍の階級体系に近づけること、総人件費の抑制を図ることが目的ではないでしょうか。(1佐も現状では1佐(1)(2)(3)の3階級になっていますが、1階級に改編するとのことです)
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