ID非公開さん 救命医になるには? 医学部卒業後に研修医として2年働いたあとに自分の専門科を選んで進むことになると思うのですが(脳外科、麻酔科、血液内科…などなど)この時に救命科というのを選択するのでしょうか? … 医学部卒業後に研修医として2年間働いたあとに救急科専門医の専門医研修を指定された医療機関にて受けることになります。今年(2015年)医師免許を取得した人が初期研修を終える2年後(2017年)からの適応になります。 2017年から専門医制度が変わります。救急科専門医をはじめとして、内科専門医、外科専門医など、合計19の基本領域の専門医があります。その中からひとつを選ぶことになります。 なお、初期研修2年間のうち最低3ヶ月は救急科研修のプログラムが組み込まれるようになっています。ですから、初期研修の間でも救急医療に遭遇します。 医学生のうちは、高学年でポリクリまたはクリクラと呼ばれる各科ローテーションの病院実習があり(こちらはあくまでも実習であり、研修ではありません)、その期間は大学にもよるでしょうが、だいたい2〜3週間ですが救急科で臨床実習を受けることになります。
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まず、救命科ではなく、通常、救急科と言い、そこで働く医師を救急医といいます。日本救急医学会というのがあり、書類審査(勤務実績、診療実績)を経て筆記試験に合格すると救急科専門医になれます。 救急医にはいろいろな経歴の人がいて、いくつかのパターンがあります。 医師国家試験合格後の初期研修は必須なので、それが終わったあと3年目以降について述べます。 1.後期研修として救急科を選択し、そのまま救急一筋に働く。その間、サブスペシャリティとして集中治療の専門医などを取得する。 2.後期研修として他科(外科、内科、整形外科、脳外科、小児科など)に進み、その専門医を取得したのちに救急科に転科して救急医となる。 3.後期研修として救急科を選択し、救急科専門医取得後、他科に転科する。 4.他科の専門医となり、短期間救急科に手伝いに来る。 「なんかのドラマの~を専門とする救急医」というのは2に相当すると思います。しかし、2のパターンでも、自分の専門領域だけ診るというわけではなく、通常は外傷、非外傷、小児、産婦人科の救急も診ます。もちろん自分の専門領域は最も得意分野ですから力を存分に発揮できます。高度救命救急センターなどの3次医療機関に搬送されてくる傷病者は、例えば、頭部外傷+胸腹部外傷+多発骨折+何かの基礎疾患などという人も多いので単科だけではとてもじゃないけど対応できません。そういうときに救急科(救急医)が救命をしつつ根本治療のため関係各科と連絡をとり、コーディネーターとして働くというのが一般的です。また、救急外来(ER)だけで働いている救急医もいれば、病棟(集中治療室など)のみの救急医もいるし、両方やってる救急医もいます。それは病院によります。 その他の仕事も、病院前救護(ドクターカーやドクターヘリ)とか災害医療(DMATなど)、地域のメディカルコントロール、認定救命士への特定行為の指示、教育(心肺蘇生講習会など)などいっぱいあります。 それから、もうすぐ専門医制度が大きく変わります。あなたが医師になるころにはもっと変わっていると思われます。上記はあくまでも現状です。 最後に、救急科専門医はまだまだ少なく、そのキツさのために救急科を選択しない人や、辞めていく人もいます。でも、onとoffがはっきりしていて休みの日や夜中に「いつ呼ばれるかわからん」というストレスからは多分解放されるのでいいですよ(病院によるかも)。 というわけで、ぜひ救急医になってください! どうですか?参考になりましたか?
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