ISO9001を取得している企業で働いているのですが、質問です。QMでISO適応外の製品があるのですが、その製品でクレー…

Question

ISO9001を取得している企業で働いているのですが、質問です。QMでISO適応外の製品があるのですが、その製品でクレームが発生した場合、是正処置の規定通りに処理しなくても、外部審査や内部監査にて問題にはならないのでしょうか？

Answer 1

外部審査についてはその認証機関の方針次第ですが、おそらく審査の対象にはならないでしょう。良識のある認証機関なら、ISO適用外だろうと審査の対象にします。
内部監査についてはあなたの会社の規定次第ですが、「是正処置の規定通りに処理」していないのならそれはルール違反ということになりますから、対象になるでしょう。
ちなみに、もし「内部監査の対象はISO適用製品に限るものとする」といった限定条件をつけているとしたら、それは「ISOごっこ」であり、わざわざ時間と労力を割いて内部監査をする値打ちはありません。

以下は余談です。質問に対する回答ではないので、読み飛ばしてかまいません。
なぜ、「外部審査や内部監査にて問題」になることを恐れるのですか？
外部審査や内部監査は、会社にとって起きては困ることを防ぐために、そうしたタネ（不適合）が潜んでいないかを調べるわけです。
であれば、むしろ外部審査や内部監査で、クレームに対してとられた是正処置が有効だったかどうかを調べるべきです。適用外の製品だから調べないという考え方は、間違っています。その是正処置が不満足だったためにクレームが再発して何百万円もの損失を出す羽目になったら、あなたはどう責任を取るのですか？
次に、なぜ「是正処置の規定通りに処理」しなかったのですか？
面倒だったからですか？
規定通りに処理しても効果がないからですか？
その答えを掘り下げ、関係者で討議することが大事です。
最後に、これはあなた個人ではなく会社の問題ですが、適用外の製品を設けること自体が誤りです。
製品の種類や販売価格に係わらず、顧客に販売する製品である以上、適用外だろうがなかろうが販売責任を負うことに変わりはありません。適用外だから責任を負わなくていいということはありえないわけです。であれば、全ての製品を対象とするべきです。（対象外とする合理的な理由があるのなら話は別です。）