回答していただいて、聞きたいことがあるので回答リクエストさせていただきます。 親類が暴力団といっても、結構遠い親類…

Question

回答していただいて、聞きたいことがあるので回答リクエストさせていただきます。

親類が暴力団といっても、結構遠い親類なら大丈夫ですかね？
例えば親が離婚して、片方の親の親類とは会わなくなったとしたらというのはどうでしょうか？
それに、なぜ親類に暴力団関係者がいるから駄目なんですか？
それって差別ですよね！
親類にいたとしても、私は優しい心を持っているんですよ。
あと、親類に教育者がいるのですが、それは関係ないですか？

もしなれたとしたら、「相棒」の伊丹憲一みたいに現場でスーツとかコートは着れますか？
それとも制服のようなものですか？

長くてすみません。
お忙しいとは思いますが、回答よろしくお願いします。

Answer 1

ご質問の回答とは、少しずれる話をさせていただきます。
警察官が家を購入する時は、その家の周辺に、暴力団関係者や公安がマークする団体の関係者が住んでいるかどうか調査します。
もしも、要注意の人物が近所に住んでいると分かれば、どんなに良い物件であってもその家は購入できません。
これは上からの命令です。

もし、その家を警官が購入したとします。
同じ町内になれば、自治会の集まりもあるしお互い顔見知りになります。
そのうち「お近づきのしるしに」とか「これからも家族どうしで仲良くしてください」とお菓子なんかいただく。
「お菓子くらいならいいだろう」なんて警官の奥さんが思っていると、今度は高価なお酒なんかもらう。「うちの人はお酒がダメなのにお歳暮でもらったからどうぞ」なんて気を使わせないからついもらってしまう。
そうやって、家族ぐるみでずるずるべったりの関係になって、いつも「はい、はい」と受け取っていると、いざ何かのトラブルがあって、警官としての便宜をはかってほしいと頼まれると断れなくなるのです。
そうやって弱みを握られて、汚職に手を染めてしまう。

警官の自殺は多いです。
そのうちの何割かは、そうやって知りあいになって、相手の要求がエスカレートしてから、進退きわまって自殺してしまうケースもあるのです。

だから、警官に採用する際には、特殊な団体の関係者に縁故がある人をはねるのです。
司法警察は、一般人の知らない情報を手に入れられるし、特殊な権力も持てるのです。
それだけに、外部からの誘惑も多い。
克己心がある人でも、色々な手段で籠絡されれば断り切れる人はいないのです。

もしも、あなたが警官になったとして、おかあさんの命と引き換えにおどされたら、相手の要求を飲まなければならなくなる。
これは「差別」ではなく、あなたやおかあさんを「守る」ことでもあるのです。

相棒11第12話「オフレコ」では、伊丹は酔ったはずみでミチルに捜査内容をしゃべったかと懊悩します。
ドラマでは、伊丹が情報漏えいの張本人ではなかったと分かりますが、ああいう危険と隣り合わせなのが警察官なのです。

大人の世界、とりわけ司法警察の世界は厳しいのです。