日本人の平均年収が410万円。 それに対し美容師は263万円です。 アシスタントの場合は180万円くらいです。 日本には45万人の美容師がいて、23万件の美容室があります。 コンビニやガソリンスタンドの数が約4万件。 人口がニ本の3倍のアメリカ、カナダ両国を足した美容室の数が10万件未満。 この数字を見て分かるように、日本において美容師は余り過ぎています。 経済的な試算では需要の3倍の美容師がいるそうです。 美容師、美容室はいまだに増え続けていますが、それに対して日本の人口は4年連続減少しています。現在の出生率は一組の夫婦で1.3人ほどですから、今後人口が増える事はありません。 減り続ける少ないお客様を、過剰に多く、かつ増え続けている美容師が奪い合っているのが現状ですから、今後も美容師の給与や労働環境が悪くなることがあっても、改善される事もないでしょう。 美容師の給料はピンからキリだと言います。しかし、それは美容師に限らずどの職業においてもそうです。 サラリーマンでも東証一部上場企業の部長クラスと、名もない中小企業の平社印とでは倍以上の格差があります。 美容師に関しては全体的に少ない中での、さらに少ないか多いかのピンからキリなのです。 実際に日本人平均以上の稼ぎ(年収410万円以上)がある美容師は全体の6パーセントのみです。 もちろん、中には年収が1千万を超えるような美容師もいます。 しかし、その6パーセントの中から、さらに高給取りである美容師というのは現実には稀中の稀です。 45万人の美容師がいて、その中の94パーセントは一般平均も稼げない貧困層なのです。 しかも、男性の場合はさらに不利になります。 美容室のメインの客層は女性です。若いうちは良くても、男性美容師は歳を重ねると女性に敬遠されやすくなります。 普通に考えて、おじさんに髪の毛を触られたい女性というのはいないでしょう。 もちろん、長年の付き合いがあるお客様であれば、そのまま指名は継続されるでしょう。 しかし、新規客がつかみにくくなります。常連のお客様とはいえ、生活環境の変化やお仕事の都合などで来れなくなる方がいらっしゃいます。 現実的にそうやって常連の方でも減っていきますから新規顧客は非常に重要なのです。 しかし、前述したように男性美容師は顧客が取りにくくなってしまいます。 顧客が取れないという事は売り上げが上げられない、すなわち給料が下がります。 結果として男性美容師は44歳をピークに給料が下降してしまうのです。 美容師は技術職だし定年なんてない、という言葉がありますが、実際は40歳定年説と言われています。 そうなる前にチェーン店の本部社員になったり、独立して経営基盤を作る、など対策をしなければ人生計画が狂ってしまいます。 しかし、美容室は余りまくっており、実際に独立をしても倒産する確率が高いのが現状です。 毎年1万件が開店し、8千件が潰れています。 美容師は素晴らしい仕事ですし、やり甲斐はあります。 しかし、大きなリスクを覚悟し、それに対する対策を考えておかなければ後で後悔します。 腕さえあれば稼げる、独立すれば儲かる、やらないよりやってから後悔したほうが良い、これらの言葉は耳障りが良く洗脳されやすいです。 しかし、現実世界は社会情勢を見て数字を見れば何が正しいかは一目瞭然です。 美容師は離職率も高く、9割以上は転職します。 実際に美容師の平均年齢は29歳と全職業でも一番若いです。 他の仕事の平均年齢は40歳くらいですから、これだけでも続けられる人が少ないのかが分かると思います。 厳しい書き方になってしまいましたが、これらは嘘偽りない現実です。
なるほど:7
安いよ〜。生きて行くのも精一杯。 ただ、そこを耐えてお客さんに入れるようになれば、今度はいくらでも稼げる
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