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大学教員です。採用を司るポジションにいます。 >他学部に英語のスピーキングやリーディングもしくはTOEFLなどを教える いわゆる「共通科目」（一般教養）の外国語だと思います。残念ですが、こうした科目「だけ」を教える大学教員というのは、全国的にほとんど全ての大学で「正規採用」はありません。理由は簡単。大学の予算（人件費）が無いからです。 現在、国公私立ほとんどの大学で、こうした授業は非常勤講師か「外注」で、専門の語学学校から講師（それこそネイティブ）を派遣してもらっています。それで済んでしまう授業科目のために、正規の人を雇う余裕など今の大学にはありません。 正規のポジションでこうした共通科目を教えている人は、英米文学科などに所属していて、専門（英文学･アメリカ史・英語圏の文化研究･英語学など）の授業を持っている人です。その人が持ち時間数の関係などでたまたま共通科目の英語【も】教えているという立場です。また、こうした人はそれこそ他大学の共通科目の英語の授業に非常勤講師として出かけたりもしています。 したがって、質問に正対する回答をすれば ・英米文学や英語圏の研究、英語学など「英語を使うことが必須の研究分野」で博士課程まで行くこと ということになります。つまり英語そのものができるだけでは（非常勤講師は別として）正規採用はされないということです。 具体例を挙げれば、私の大学で共通科目の英語（スピーキングやリーディング）を受け持っている先生のご専門は ・19世紀イギリスロマン主義文学の研究 ・20世紀初頭アメリカ美術史の研究 など（専門外なので詳細は知りません）で、所属もそれぞれ異なる学部の先生です。他にも何人かおられますが、皆さんご専門は「英語」そのものではありません。 これは、もちろん他の言語（中国語、韓国語、イタリア語など）についても同じ事です。
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大学卒業・大学院修士課程修了・大学院博士課程修了・・・ここまでで4+2+3 の9年。年齢にして29歳。さあ、ここからポスドクという不安定な研究を続けながら非常勤講師、アルバイトをして、ひたすら最初のポストである「助教」を目指す。 英語だとこんな人が多分何千人いて、地方のＦランク大学から「助教の公募」が合ったら一斉に応募。選考は学力試験、それまでの研究論文、雑誌に掲載された論文数などで合否が決まる 東大ストレートで文Ⅲ・・文学部英文科あたりに行ける人でも助教になれるかどうか。 どの外国語でも同じです。文学科もしくは外国語学部の出身でその言語圏の、経済とか、社会とか、文学とかの研究の専門家でなければなりません。言語を教えるのはいわば片手間みたいなもんです。 ☆大阪大学外国語学部英語専攻の教授略歴 杉本 孝司 教授 理論言語学、英語学 上田 功 教授 音声学・音韻論、言語獲得 渡辺 克昭 教授 現代アメリカ小説、文学批評理論、カルチュラル・スタデイーズ 貴志 雅之 教授 アメリカ演劇・文化研究 岡田 新 教授 イギリス現代政治史 加藤 正治 教授（兼担） 英語統語論 高橋 伸光 教授（兼担） 国際ビジネスコミュニケーション 大津 智彦 教授 英語史の実証的研究 早瀬 尚子 准教授 英語学、認知言語学 畑田 美緒 准教授 １９世紀イギリス小説 杉田 米行 准教授 アメリカ現代史 中村 未樹 准教授 イギリス文化研究 石割 隆喜 准教授（兼担） アメリカ文学、文学・文化理論 英語だけ学んだ人っていないでしょ！
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