解決済み
だれか国家資格の意義を教えてください。 また、それについて経済学の考えから問題点を教えてくださいm(._.)m お願いしますm(._.)m
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その資格を国家が担保することによって、ある程度の水準と信用が保たれる。たとえば、医師免許を国家資格として独占することによって、民間が勝手に設けたよくわからん資格とは区別され、医学知識のないものが医療行為を行うことを防ぐことができることです。 経済学上の問題点としては、国家資格は一種の独占ですから、競争が少なく、死荷重が大きくなりかねないということです。医師不足なのに、医師の自由な供給がされずに供給過少の状態が続き、少ない医師が利益を独占する状態になります。日本は健康保険によって医療サービスはほとんどが定額ですので、価格の上昇を招くことはありませんが、もし保険制度がなかったら価格が上昇し続けても不思議ではありません。民間による自由な供給がなされているならば、医師数が最適になるまで供給が続くと考えられます。 ただし、医師はその”生産”に大変時間と費用がかかる上に、国民の生命と健康にかかわる特殊な財ですから、このような形で保護する必要があると思います。もし医師が過剰に供給されると、医師は自身の収入を維持するために、患者に対して過剰な医療サービスを供給し始める恐れがあります。患者は自身にとっての医療サービスの最適消費量がわかりませんからね。そうすると健康保険制度は大赤字になり破綻してしまいます。 そういう点で、特に公共的性格が大きく、なおかつ育成に時間がかかるものは、国家資格化されるべきのようですね。その点では臨床心理士が国家資格でないのは納得できませんね。医師と同様に”生産”に時間がかかり(6年以上)、なおかつ国民の精神衛生を担うという点では国家資格としての資格が十分にあると思います。 他の資格を見てみると、医師同様に医療知識が必要な歯科医師・薬剤師・看護師・獣医師・理学療法士などの医療系資格や、事故を防ぎ、安全が重視される自動車免許や海技士・建築士・工業系資格、法律に関する正しい知識で、行政を円滑にする必要のある弁護士・公認会計士・弁理士などの法律系資格などがあります。いずれも公共の性格が高いといえるでしょう。一方で通訳翻訳や簿記の資格は業務の独占もないですし、使えなければ淘汰されるだけなので国家資格にする必要はなく、民間資格で十分なわけです。情報処理技術者試験のように独占業務のない国家資格もあります。
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