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建設業経理士2級第3回第2問(2) 岡山建設㈱は、広島工務店を\5,000,000で買収し、代金は小切手で支払った。買収…

建設業経理士2級第3回第2問(2) 岡山建設㈱は、広島工務店を\5,000,000で買収し、代金は小切手で支払った。買収時における同社の材料、建物、土地、借入金の帳簿価額は、それぞれ\1,000,000、\3,500,000、\2,000,000、\2,500,000であるが、土地の時価は\2,700,000であった。会計上認識されるのれんの金額は\×××である。 答え \300,000 解説お願いいたします。

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    とりあえず広島工務店を買収した時の岡山建設の仕訳を 考えます。 ¥5,000,000で買収し、代金は小切手で支払っているのです から…… ……/(貸方)当座預金 5,000,000 ・・・という部分があることは分かります。そして会社の 買収により、材料、建物、土地、借入金が岡山建設のものと なったのですから、これを帳簿に記入します。 材料、建物、土地は「資産」ですから借方に記入しますが、 借入金は「負債」ですので貸方に記入することに気を付けて ください。また、帳簿価額と時価が異なる場合、時価で 記録します。ですので、土地については時価の¥2,700,000を 記入することにも気を付けましょう。 以上をまとめると・・・ (借方)材料 1,000,000/(貸方)当座預金 5,000,000 (借方)建物 3,500,000/(貸方)借入金 2,500,000 (借方)土地 2,700,000 ・・・となります。しかし、これでは借方の金額が7,200,000 であるのに対し、貸方の金額は7,500,000となって貸借が一致 しません。そこで (借方)のれん 300,000/・・・ として、貸借を一致させるわけです。貸借でズレた金額の大きさが 「のれん」の金額というわけです。 別の考え方をしてみましょう。 岡山建設は、5,000,000の小切手で、3,500,000の材料と、2,000,000 の建物と、2,700,000の土地を買ったと考えることも出来ます。これらの 金額の合計は7,200,000ですが、借入金も負担することになるので、 その金額分は価値が目減りしているといえます。借入金の額は2,500,000。 これを7,200,000から引くと4,700,000。つまり広島工務店は4,700,000の 価値しかないはずの会社なのに、岡山建設は5,000,000もの金額を支払って 買っていることになります。 この差額が「のれん」。たとえば、広島工務店には腕のいい職人さんが いるとか、地域で人気があってブランドとしての価値があるとか…… そういった帳簿に出てこない価値を何とか金額化したものが「のれん」 という勘定科目なわけです。 とにかく仕訳をキッチリ行って、帳簿価額なのか時価なのか間違えずに 記入していけば、貸借差で「のれん」の金額は自然と出てきます。 ちょっとややこしい問題ですが、マスターすればそれほど難しくは ありませんので、勉強頑張ってください。

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