解決済み
土木 丁張の設置の仕方について一連の順序を教えてください。 主に民間の現場にて作業員として働いていますが、市役所の道路工事の管理をやることになりました。丁張自体はどんなものかわかるのですが、丁張の高さの出し方などがよくわかりません。 図面にて(一部抜粋) BM2 H=22.520mと書いてあって 現況高22.47 計画高22.497とかいてあります。計算の仕方などわかりやすく教えていただくと助かります。 (一応オートレベル等必要なものはそろえました) 超初歩的ですが、工事管理のプロのみなさんよろしくお願いいたします。
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BMは基準となる標高です。「ベンチ」とよく言います。 平面図上に記載されている「BM(ベンチ)」もしくは「KBM(仮ベンチ)」が工事における標高管理の基準となります。 現状高(現状の地盤標高)、設計高(設計の標高)の他、下水管等の管底高、構造物の天端などそのほとんどが標高(単位はm)で記載され、その全ての基準はBMからとなります。 このため、BMは振動等に影響されないよう設置されているはずですが、工事等の影響で撤去や不安定になる可能性がある場合、役所(基準点管理者)と協議し、影響の無いところに移動する必要があります。オートレベル等の補正を(補正方法は様々です。場合によっては管理者専属の測量業者にお願いする場合もあります)行うかどうかは協議して下さい。 工事を始める前にBMが複数存在する場合はその全てが記載標高に合っているかどうかを調べなければなりません。基準点なので間違ってはいないと思いますが、いつでも信頼できる基準点を確保できるよう確認は必要です。もし大きな違いを発見したら協議が必要となります。 距離が遠い、基準点が見えない場合はBMを新たに設ける作業が必要となります。(KBM 仮ベンチ) どこに設けるかは業者の自由ですがこれも標高の狂いが生じないように補正等を行います。(協議が必要の場合もあります) 基準点(BM)は全ての工事の基本となるものなので的確な管理を行ってください。 現状地盤標高(地盤高)は今までの管理に基づいて記載されており、少数点以下第3位(㎜の部分)を四捨五入や切捨てて記載されている場合がほとんどです。道路工事などでこの記載に誤りがあると切土や盛土等の数量が変化し損する場合がありますので事前に確認をしておいた方が良いかと思います。工事を設計する際に改めて現状地盤を測量し設計に反映させることはほとんど無いと思います。このため昔のデーターを使う場合があり、現場によってはかなり違う場合もあります。また、下水管などの管底標高(管底高)が違うと勾配が確保できない場合もあり再協議となる場合もあります。 役所工事の場合、事前に施工計画書を提出している工事がほとんどです。この計画書の中には施工管理上の標高管理方法や写真撮影の仕方など細かに記載している場合もあり(元請業者や発注者によってどこまで記載されているか様々)記載内容によってはこれに沿った形での管理が必要となります。出来形管理表など作成する場合もありますので、特に施工計画書に記載がなくても同一工種の施工は丁張をかける場所(高さ)を統一したほうが良いでしょう。丁張のかける場所は施工業者が施工しやすい場所、高さで設置したほうが良いと思います。たとえこれが計画書記載とは違う場合は改めて記載内容に沿った丁張をかけるようにしましょう。 現場上で丁張をかける場合、ほとんどはオートレベルを使用して丁張の標高計算していると思います。計算方法は人それぞれですが、どれも標高管理になるはずですので足し算と引き算を間違えなければさほど難しくはないと思います。うちの会社ではこの足し算と引き算を間違えてしまう人が多いので絵に描いて足せばいいのか引けばいいのか判断するようお願いしております。 基本的にレベルをセットしたらBMより測量しレベル自体の標高を計算すると良いかと思います。(レベル高) レベルはBMより高い位置にセットしますのでBM標高に読み数値を足した数値がレベル高となり、360度どこで見てもこの標高ですので計算がしやすくなります。丁張杭など一時的に測量した場所でも必ず標高を計算すると後の仕事に役立つ場合がありますので心がけましょう。 参考までに
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