解決済み
簿記を勉強して役立つこととは何でしょうか?お恥ずかしい話ですが、昔、独学で日商簿記2級まで取ったものの、経理の仕事をしていないためまったくそれが活かせていません。 経済が分かるようになる、とか会社の状況が分かるようになる、と言われますが、当時も検定に受かるための勉強をしていたためか、そのあたりがさっぱりです……。 結局、何を見てどういうところから会社の状況などが分かるようになるのでしょう?そしてそれがどういうふうに役立つのでしょうか?
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日商1級取得者です。 『経済が分かるようになる、とか会社の状況が分かるようになる』 って日商1級取っても何もしなきゃ正直わかりません。 会計(簿記)用語とその意味を知ってて 新聞で会計用語を使って書かれてる記事を読みやすいってくらいです。 経済を理解するための勉強に役立つ 会社の状況を理解するための勉強に役立つ という間接的なニュアンスの方が近いと思います。 なので、本来は資格のパンフレットとかで紹介をする時は 『帳簿の付け方や、そのルールがわかるようになります!!』 って直接的な内容を紹介するべきですが そんな紹介しても、あまり興味持ちませんもんね… そこで、かっこつけて 間接的に役立つ要素である 『経済が分かるようになる、とか会社の状況が分かるようになる!!』 と言ってるだけでしかない、という印象を受けます。(個人的な意見ですが) 実際、簿記検定で 経済の勉強も、会社の状況の理解のための勉強もしませんしね 帳簿の付け方と、そのルールしか勉強しません。 結局、 経済・会社の状況を理解したいなら その直接的な勉強をしなきゃダメってことです。 じゃなんで間接的に役立つかという話ですが 例えば会社の状況を理解するための勉強の一つとして 財務諸表分析という科目というか、領域があるのですが (財務諸表分析とか、財務諸表の読み方って、題名で書かれてる本です。簿記検定は財務諸表を作る勉強で分析する勉強じゃありませんので近いですが、ジャンルが別です。) 簿記を勉強してる人は 財務諸表の作り方(帳簿の付け方やルール)を知ってる分 財務諸表の用語の意味や財務諸表の仕組みも知ってるので 財務諸表分析(会社の状況の理解)の勉強したとき、習得スピードが早いです。 簿記を勉強してない人はその逆です。 ちなみに、財務諸表分析って 財務諸表とかの数値を使って企業の状況を比較したり検討したりする事です たとえば 企業の短期的な支払能力(企業の短期的な体力みたいな話です)を比較する時は 流動資産÷流動負債×100=流動比率(%) というのを計算します。 流動資産…現金・短期預金・売買目的有価証券・棚卸資産・売掛金・受取手形など 流動負債…買掛金・支払手形・短期借入金など 流動比率は 伝統的には200%が望ましいとされ 理論的には100%が最低ラインです つまり、 すぐに現金に換金できるもの・入金があるもの(流動資産)と すぐに支払・返済期日が来てしまうもの(流動負債) の比率で すぐ払わなきゃいけないものが多くいのに、現金とかが少なかったり足りないっぽいと、あぶなっかしいし その逆の場合は余裕があって安全って話です。 さらに 伝統的に流動比率が200%が望ましいってのは すぐ払うわなきゃいけないものの、2倍は現金とかがあると、安心だよね・・・ 今までの企業ではそういう所が多かったよ・・・ってことで 理論的に流動比率が100%が最低ラインってのは すぐ払わなきゃいけないものに対して、現金とかが1倍を下回っちゃダメ つまり、すぐ払わなきゃいけないものよりも、現金とかが少なきゃ・・・きびしーですな・・・ってことです。 そりゃそうですよね。 100%を下回ると、短期的な支払・返済期日に、お金をかき集めても、すぐに現金が集まらないって事ですから。 この流動比率を 去年と今年を比較して良くなった、悪くなったとか 同じ業界の他の企業と比較してA社よりB社の方が短期的な体力がある ってのを判断してくってわけです。 さらに異常な流動比率があった場合には 流動資産や、流動負債の内訳をチェックして理由や原因を追究していくって感じです。 これを 簿記を勉強していた人は 財務諸表分析の勉強で 流動資産÷流動負債×100=流動比率(%) という式を見て あ~はいはい・・・って感じで、早く理解できるという感じです。 理解できなくても、流動資産って、何が含まれてたっけ?って見当はつくと思います。 簿記を勉強してない人は 流動資産ってそもそもなんですか? 流動資産と固定資産ってどうやって分けるんですか? って話になっちゃいます。
なるほど:5
検定に受かるための勉強という集合の中に決算書を読み解く能力が含まれます。 複式簿記の仕組みと会計基準を理解して、どのように決算書が調製されていくのかがわかれば、その会社の事を全部わかるようになるわけではないものの、お金の流れなどの不審点等は、的を絞って分かるようになってくるものです。 経済の状況がわかるというのは、ちと違うかもしれません。経済というのは大局的というか、マクロ的な視点で、ミクロ経済といっても、一会計単位まで掘り下げるものではないので、一企業の決算書というのはミクロ的な視点ですから。 経済関係のニュースとかで使用されている用語類で分からない部分は大分減ったでしょうけど。 日商1級や全経上級や建設業経理士1級などの上の級まで、チャレンジしてみてはどうでしょうか。 少なくとも、会計基準について詳しく勉強するのは、↑の級の勉強をするときです。2級までは、複式簿記の仕組みの方に重点が置かれていると思います。 上の3種類の検定試験の中だけでいえば、会計基準を詳しく勉強するのは、建設業経理士1級が一番詳しく勉強するかもしれません。
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