自衛隊についてです 防衛出動と警備か警護出動はどう違うんですか？

Question

自衛隊についてです
防衛出動と警備か警護出動はどう違うんですか？

Answer 1

元関係者です。
他の回答者様のお答えに補足致します。
防衛出動は、ジュネーブ条約やハーグ陸戦条約で言う「戦闘員」としてROE(交戦規定)を基準に行動します。
簡単に言うと犯人逮捕を目的とした警察活動とは違い、国土防衛のため基本的に敵戦闘員を発見した場合は即射殺出来ます。(敵衛生兵やパラシュート脱出中の戦闘機等のパイロットや投降兵等は不可)
投降した敵戦闘員は「犯人」ではなく「捕虜」としての待遇を与え取り扱います。(戦闘員資格者のみ)
これを出来るのは自衛隊だけです。
警察官が例え敵戦闘員を捕らえても自衛隊警務隊に身柄を引き渡さなければなりません。

警護出動の場合、テロリストや敵特殊部隊や工作員から米軍と自衛隊基地等の施設を警護するため警察官職務執行法の一部が適用されます。
この場合、相手が戦闘員と見なされないため犯罪者として対応します。
しかし、いくら特殊部隊が相手と言えROEは「警察比例の法則」というのがあり、相手の攻撃や武器に見合った反撃しか出来ません。
自衛隊が「犯人」を拘束した場合、警務隊若しくは警察に引き渡します。
因みにWikipedia等では警務隊は民間人に対する逮捕権はないとありますが、これは全くの誤りです。
自衛隊に関する犯罪に対しては基本的に民間人でも逮捕・送検出来ます。

以上、参考になれば幸いです。

Answer 2

防衛出動は日本を防衛する為の武器の使用はほぼフリーハンドで使用できます。（必要最低限の武力交使と言う制限はありますが！）
◇治安出動・海上警備行動・警護出動に於ける武器の使用は
☆正当防衛
☆緊急避難
の場合のみしか許されていません。

Answer 3

簡単に言うと、防衛出動は日本に対して他の国が武力攻撃をしてきて、それを排除するために必要があると認められた場合に、自衛隊が個別的自衛権の範囲内で武力を行使して、その武力攻撃を排除する、というものです。

他方、警護出動は、自衛隊の施設か在日米軍の施設に対して、普通の警察力では対処できないようなテロ攻撃がなされる可能性があって、それから自衛隊施設等を守る必要がある場合に、その限りで認められる、自衛隊の行動ということです。

違いとしては、
・守る対象が日本全体のあらゆるところか、それとも自衛隊・米軍の施設に限られるのか
・基本的には他国の軍隊等による武力攻撃を対象とするのか、それともいわゆる大規模テロ等を想定するのか
という点でしょう。