仕事とボランティアの境い目について。本業を無償で依頼されて困ったことはありますか？

Question

仕事とボランティアの境い目について。本業を無償で依頼されて困ったことはありますか？私は芸術系の学校を卒業し、目標に向けての貯金や準備のために故郷（実家）に戻りデザイン関係の仕事をしています。
そのため、地元の知人にチラシやイラストを頼まれることがあり、最初はうれしかったり、デザインの勉強になると思い、有償・無償問わず引き受けていました。
しかしいくら親しい相手でも、本来は仕事として成り立つ技術や時間をタダで提供するのは、対価を支払ってくれるお客さんに失礼だし、自分や同じ業界の首を締めることなんだと思い知りました。

結局は本人の気持ち次第、ということなのかもしれませんが、自分も知らず知らずのうちに友人に自分と同じ想いをさせてしまっているのでは…と気になりました。
デザインやイラストなどに限らず、美容師や弁護士、様々な業種で、仕事とプライベートの区別で困ったりされた経験があれば教えてください。

Answer 1

私も服飾系なので同じことを言われたことがあります。今は仕事として依頼されない限り、完全無償ボランティアではしません。

時間や手間もかかることなので、最初から無償ではできないことは言っていました。機械人間ではないので、生地代やそれを縫製する時間もかなりかかるとは(愚痴ではないですが)理解を求めるために広く言ってあります。

そういった依頼をしてくる人は以下の4つに分類されます。

(1)理解が無い人が無償でやってくれるものだと思っている。
(2)本当は有償で依頼するものだとは認識はあるが、友人付き合いだから無償でお願いできるものだと決めつけている。またその恩義に頼り過ぎている。
(3)その人の勉強や練習台になるだとうと思って(ボランティアだと思って)、依頼している。

(1)や(2)の場合、しっかり話せば良いのですが、

面倒なのは(3)の場合。「練習台は自分で用意できるので、仕事としての依頼だったら引き受けます」と伝えるか、「いろいろ用意してくれるのはありがたいのですが、仕事としてお話を頂くことが多くなったので忙しいので、もうこれで終わりにして頂けますか？」などと気に障らないように言わなければなりません。

同業種の友人もボランティアでやるのと、仕事でやるのとではクオリティーが違うと聞いたことがあります。だから私もなるべく(100％)仕事で引き受けるようにしています。無償ボランティアでやるのはプレゼントや完全オフの場合に限ります。自分の好意で何かプレゼントとしてあげる場合やお返しとしてあげる場合です。

それでも(4)完全オフの日に私の知識や技術を当てにしていろいろ質問してくる知人(自分が無知なのにも関わらず私の知識や技術を100％利用して服飾物を作ろうとする知人、材料費は知人自身が負担していますが、それをゼロから100まで作り方を教えてほしいと言う知人)もいますが、とっても迷惑なので(笑)、知識や技術はタダでは教えません。私も学生時代や卒業後に必死になって勉強して得た知識や技術ですので、それを友人・知人だからといって無償で尽くすのは違うと思います。そういうふうに近づいてくる人には、「雑誌やインターネットで検索してみれば？」とか「難しいことは1回自分で一から作ってみると良いよ」などと、知人がその知識や技術を得る方法論しかアドバイスしません。いじわるをしているわけではありません。常識ある人であれば、その少しの知識や技術を習得するにはどんなに手間や時間のかかることか、少し考えればわかることです。

質問者さまにとっても仕事として引き受ける方が、自分の技術も向上すると思います。こういう職種はプライドや自分の考えをしっかり持って仕事をすることが一番大切だと思います。

Answer 2

イラスト・デザインをやっています。
友人であれ身内であれ、親密さを盾にした無償・格安依頼は請けません。
（○○ちゃんはタダなのに、なんで私は〜ってなるので）
仕事でも「作業後」の値下げ要求は断るようにしています。

安請け合いは、業界全体の相場と質を下げます。
例えば10万もらって然るべきところを、タダや3万程度でやってあげる。
（時給換算したら300円にもならないレベル）

正直、あほかと思います。

そのせいで、その人は相場を勘違いするのです。
「あそこは3万でやってくれたのに、君の所は10万？高すぎる」となるのです。
本当、いい迷惑です。
ちょっと考えれば多くの人に迷惑かけることだってわかるはずなのに。
仕事でお金の話するのに、「厚かましいかも」「意地汚いと思われたくない」
とか意味不明のこと言ってるうちは、プロとして活動してほしくないです。

それに、「仕事にはお金が発生する」ことがわかってない依頼者も
いらっしゃるので、それにもほとほと困ることがあります。