司法試験は至宝試験と思いますか？

Question

司法試験は至宝試験と思いますか？

Answer 1

私は、3年以内に仕事をやめて社会人枠で大学院進学を検討しています。
いまは、旧試験の頃と比較して合格者および合格率が激増しており、千載一遇のチャンスと捕らえています。

今の状況は法科大学院へ入学するのに適しているかと考えると一部の問題点を除いて非常によい環境であると考えられます。

問題点は、
1. 三振制度
最も変更してほしいのはものです。
これが、学生にもっとも重圧を与えている最大の原因ではないでしょうか？
医学部なんて多浪生とか当たり前だし、諦めるかどうかは、本人に任せてほしい。

2. お金の問題
教育にはお金がかかる。私立医学部なんて数千万円という噂。
理系の学生は、修士博士まで計5年で資格など得ずに研究している。

3. 低い合格率
これは、法務省のロー卒生8割合格や合格者3000人といった甘言に飛びついた低偏差値の私大関係者や入学者は
確かに合格できておらず、募集停止に追い込まれていっていますが、
この状況は司法試験という最高峰の試験をクリアするにはあまりにも安易に認可、入学してしまったことが原因と思います。

今は、八割以上の大学院が定員割れをしており、入学自体は容易です。
そこで、2-3年を過ごせば受験資格を得られ、以前より10倍近い合格率の試験をクリアすればよいので
司法試験合格への道は、以前より狭く、ハードルは低くなっていると思います。
しかし、低い合格率が世間をもっとも混乱させている原因でもあり、当然のように淘汰が進んでいます。

平成24年度の定員割れの法科大学院が８６．３％。（募集７３校中，６３校が定員割れ）
定員に達したのはたったの１０校のみです。

もともとこの上位10校が司法試験合格者の大半を占めているわけですので、それ以外は淘汰されても仕方ないですよね。

入学者１桁が２０校ありますが、少しづつ淘汰が始まっていて、このあたりのローからは、募集停止する学校も出はじめています。
優良大学院だけになっても困る人は少ないと思います。

＜募集停止＞
神戸学院法科大学院
明治学院法科大学院
駿河台法科大学院
姫路獨協大学法科大学院

一方、入学者数も激減しています。
＜入学者数＞
3,150人（24年） 3,620人（23年） 4,122人（22年） 4,844人（21年）

大学の淘汰、入学者数減少によって、合格者数も減少していき、1000-1200人くらいに落ち着くのではないでしょうか？？

予測がつかないのは予備試験の扱いですが、この合格者数によって、ローの方向性も変わっていくと思います。
来年以降も予備試験合格者数を増やしていくようなら法科大学院の淘汰を加速させる思惑なのでしょうね。

こうして、大学が淘汰され、優秀な人材のみが入学するようになり、弁護士の仕事確保のために合格者数を絞っていくと、
今の誰でも入学できて2000人なんて時代が、羨望の眼差しで見られるときがくると思います。

具体的に予測してみると、2020年頃には

大学院数 20校（現在 約70校）
ロー入学者 2000人（約3000人）
司法試験合格者 1000人（約2000人）
合格率 50%（約25%）
という感じになっていると予測します。

この場合、医学部と同様に入学時点で難関を突破することが必要となり、稀少な資格を求めて、再び難易度が上昇していくでしょう。

定員割れ大学院8割以上、合格者2000人なんて夢の時代だってね!といつか笑い話になりそうなチャンスなので逃がす手はないと思います。