新司法試験に移行してから、法曹になるのは簡単になったとよく聞きますが、私の考えでは違います。法科大学院入試・法科大学院の…

Question

新司法試験に移行してから、法曹になるのは簡単になったとよく聞きますが、私の考えでは違います。法科大学院入試・法科大学院の中でも留年などの問題、そして司法試験受験といろいろハードルがあって難しいと思います。そこで質問ですが、新司法試験の難易度は他の資格試験や公務員試験と比較してどのくらいでしょうか？

Answer 1

新司法試験になって、簡単になったといわれますが、これは旧司法試験と比べての話です。
旧司法試験はほぼ完璧な答案でない限り受からない試験で、もう法曹としてやっていけるだけの力と基礎力がある人まで蹴落とす鬼畜試験でした。新司法試験では、そういう今一歩の人を落とさずに合格させる試験です。

しかし、その今一歩というのは、徹底的に努力してもうこれ以上ないというくらいに基礎力を高めたということで、それは結局合格者と僅差のないことです。

したがって、新司法試験に合格するというのは、結局旧試でもかなりの実力者であった、ということに等しいのです。

なので、単純な合格率をみると２０％というそれこそ英検準一級よりも高い合格率となっていますが、それは高いレベルの母集団のなかで、徹底的に努力した人たちのなかで天才と呼べるような上位集団だけでなく、その周りの銀メダリストたちが含まれているだけだということです。

加えて、受験資格を得るために法科大学院に行かねばならないこと、または予備試験に合格せねばならないこと(これはこの時点で旧試験でもいい線行くくらいの実力があることに等しい)を考えれば・・・

どちらにしても、かなり勉強しないといけないということになります。法科大学院にいくのなら少なくとも２～３年はまだ学生ですので時間がめちゃくちゃかかりますし、予備受かるくらいだと旧試レベルの実力を付けるために勉強しないといけないし、、、

さらにさらに、5年以内で3回しか受験できない。3振のプレッシャー、、、

弁護士になりやすくなったなんてとんでもない、外野はほっておきましょう。数字にだまされるおろか者です。

Answer 2

新司法試験になって受験要件がかなり高くなりましたよね。

正直、以前の司法試験と比べたら多少易しくなったのかも知れませんが、そこらの国家資格(行政書士)や国家Ⅱ種と比べたら遥かに難しいですよ。受験資格すらない国家資格でましてやマークシートのみの試験とでは雲泥の差です。論文の試験もあるしバカでは受からないでしょう。

Answer 3

残念ながら、学力的に求められる難易度は明らかに下がったと言えます。
まず、合格者数は制度変更前は1300人ほどでしたが、現在は2100人ほどまで増えました。
受験者数は当然ながら、激減した上での話です。
また旧試験時代の場合、東大生の合格率は7%、早慶旧帝大生の合格率は5%ほどでしたが、新試験制度では明らかにそこまでの難易度にはなっていません。

一方で、金銭的ハードル等に関してはかなり重いものになっているため、求められる要素として、学力以外の金銭的余裕や時間的余裕などが必要になりました。

しかし、司法予備試験に関しては、合格率及び受験層からして旧司法試験と同等と言えると思います。
他資格との比較でいうと、
旧司法≒司法予備試験＞新司法試験(上位ロー)≒公認会計士試験(免除なし)≒国立医＞司法試験（下位ロー）
といったところかと思います。

おもうに、司法試験は医師やMBAなどと同じで、試験自体に通過してるよりもどこのロー出身なのかということが、その凄さを示す指標となるものに変わったのだと思います。
同じ医者でも、東大の医学部をでてるのか、それとも私大の医学部をでているのかで全く意味が違います。
MBAもハーバードのものか、日本のものかで雲泥の差です。

ですので、質問者様がそういった点を気になさるのであれば、上位ロー以上出身の司法試験合格者になればよいかと思います。

Answer 4

国家総合職や、その他資格試験と比較しても難易度の高さはやはり旧時代から変わらずトップレベルです。

司法書士試験などの合格率の低さを比較に挙げる者もいますが、誰でも受けられる試験と高いハードルを超えた者だけが受けられる新司法試験の合格率を比較しても、新司法試験のほうが倍率が低くなるのは自明です。

試験の内容自体が難しく、東大の院を出ても半分も受からないというのが最も一般人には説得力のある説明でしょうか。

国家総合職なんかは試験後の面接や官庁訪問を経た後の就職が難しく、試験自体は新司法試験と比べたらはるかに簡単です。