一般的に海や川の中に柱(橋脚)を設置する場合、河川や湾内など水深が浅い場合は仮締切、水深が深い場所はケーソンが用いられる場合が多いです。 それぞれについて簡単に施工の流れを説明します。 <仮締切の場合> ①橋脚を設置する箇所を囲むように鋼矢板などで締切工を設置する。 ②内部の水をポンプで排水してドライな状態にする。 ③基礎及び橋脚を築造する。 ④締切工を撤去する。 <ケーソンの場合> ①地上で製作した箱(ケーソン)を橋脚設置箇所に沈める。 ②ケーソン本体の中空内部を掘削しながら徐々にケーソンを沈下させる(海底に逆さまに置いたコップの中を掘削して沈下させるイメージです)。 ③沈下させると同時にケーソンの上部も継ぎ足していく。→橋脚になる。 ④所定の支持層まで到達した後にケーソン内部にコンクリートを打設して基礎構造物とする。 上記は本設橋の場合です。 仮橋の柱(橋脚)を設置する場合は、仮締切などは設置せず、柱となるH形鋼や鋼管を直接設置します。 設置する場合は、バイブロハンマという機械を使って、H形鋼や鋼管を振動させながら所要の支持層まで押し込みます。 水深や支持層が深い場合などは、途中で溶接やボルトで橋脚を継ぎ足します。 岩盤など地盤が硬い場合は、設置箇所をあらかじめ機械で掘削して、そこにH形鋼や鋼管をクレーンで入れて、砂やモルタルを充填します。 撤去する場合は、バイブロハンマで振動させながらゆっくり引き抜きます。
質問は、水中に橋梁基礎のやりかたということですか? ① 仮設橋の場合 水深にもよりますが、H型鋼を杭として打ち、水面ちかくの上部をトラス形式で接合し、上部面を覆工板という仮設用板で覆い、舗装して橋とします。 通常一般車両用ではなく、工事車両用に用います。仮設橋とは、呼ばず仮設桟橋と呼びます。 ② 本設橋の場合 水深、波浪、水流(川流、潮流)条件等により様々です。 水深が浅く、また流れが穏やかな場合は、基礎となる区域の外周に締切工と呼ばれる壁(通常は矢板)を打ち、その中の水を排出し、施工します。 建設機材は、①の仮設桟橋で運びいれます。 水深が深くまた流れが厳しいところではケーソン工法がよく用いれられます。基礎なる巨大なコンクリートの函を曳航し沈設します。 基礎規模、地盤によっては、前段の仮締切内でケーソンを施工する場合もあります。 表記は、ほんの一例です。橋梁の基礎形式は多種多様で、その施工方法も様々です。規模、自然条件、地盤条件等を勘案し、比較検討し形式、施工法を決定します。これを主に担当するのは、土木の設計技術者で、施工技術者と情報交換をしながら検討を進めます。 「ケーソン」、「仮締切」といった語句で画像検索をかけてみて下さい、色々とでています。
< 質問に関する求人 >
技術職(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る