解決済み
電気電子工学科を卒業して 自分一人で簡単にラジコンを作れるようになったり 電化製品が壊れても自分で修理できるようになりましたか また日常生活で役立ったことはありますか
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うーん、残念だけど、それはないな。 電気電子工学科を卒業したからといって、家電製品を修理出来る訳ではないです。 目標とする大学のカリキュラムを見てみると良いですよ。 例えば、以前質問されていた「群馬大学」 http://www.gunma-u.ac.jp/html_kyoumu/campuslife_25.html 工学部カリキュラムマップの電気電子工学を見てください。 1年次は、微積分、線形代数、物理、化学など、高校の延長みたいなものです。 2年次は、電気磁気学、電気回路、物性論など、ようやく専門科目が始まりますが、微分方程式、確率統計などの高等数学もあります。 3年次から、コース別の専門課程も始まります。 一般に電気電子工学というのは (1)「半導体、光エレクトロニクス、物性」関連 (2)「集積回路、システム、情報」関連 (3)「電力、エネルギー」関連 の3本の柱で構成されています。 群馬大の場合、A「電子デバイスシステム分野」、B「計測制御エネルギー分野」、C「情報通信システム分野」に分かれており、(1)(2)(3)の全分野を網羅しています。 (1)は物理現象を深く理解して、半導体、誘電体、磁性体、超伝導体などの電子材料とデバイスへの応用に関して学びます。 (2)はコンピュータ、AV機器、家電などの回路設計、集積回路、情報処理システム、制御システムの設計などで、ハードウエアのみならずソフトウエア(プログラミング)を深く学ぶ場合もあります。 (3)は発電、送電、プラズマ制御など電気エネルギー(パワーエレクトロニクス)に関連することです。 このように、電気電子工学科で学ぶ内容は、高等数学、物理、化学、電気磁気学、物性論、電子回路、電気回路、電力、情報理論、など幅広い分野に渡っていて、回路に関しても、ディジタル回路とアナログ回路の「基礎」までです。家電製品の具体的な設計などについて学ぶことは、殆どありません。 特に私の場合、研究室では(1)の分野を専攻しましたから、回路系の詳しい勉強はしていません。(つまり電気電子工学専攻でも、回路に強いとは限らないということです) 実際、DVDレコーダーや、パソコンの中身を見ると、プリント基板の上に長方形、正方形の黒くて多数の足が出ている「集積回路」が並んでいますよね。 http://image.search.yahoo.co.jp/search?p=%E9%9B%BB%E5%AD%90%E5%9B%9E%E8%B7%AF&aq=-1&oq=&ei=UTF-8 これが故障する場合、主に2つの原因があります。 一つは、どこかが断線したり、隣同士でショートした場合。これは素人でも見れば分かりますよね。 もう一つは、集積回路の中で異常が発生してる場合。これは見ても分からないし、修理も不可能です。どの集積回路が故障しているか判明すれば、秋葉原で部品を買って交換する事も出来ますが、最先端のAV機器などの回路は、決して1人で設計している訳ではありませんから、回路系のエンジニアでも故障箇所を特定するのは至難の業でしょう。 日常生活で役に立った事というと、修理は無理としても、技術のトレンドをある程度見ることが出来るので、無駄な買い物をしないで済むということかな。例えば液晶薄型TV。これが普及し始めた頃は非常に高価でしたよね。しかし液晶パネルの大型化と量産化が進んでいましたから、数年待てば値崩れして格段に安くなると考えて、我慢して、ある程度値段が落ち着いてから、40インチ液晶テレビを5万円程度で購入しました。 また最近のAV家電や、携帯機器、オーディオ機器などのカタログを見ると、難解な専門用語が沢山出てきますよね。相手は素人だと思って、難しい用語を並べて、いかにもスゴイ技術だ、みたいに書いていますが、「これはたいした事ないから、この機能がないワンランク下の製品でいいよ」みたいに判断することもあります。また会社の(設計部門の)同僚に、いろんな分野に詳しい奴がいますから、相談すれば大抵のことは分かるかな。
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