アクサ生命 商工会議所共済推進スタッフについておうかがいします。

Question

アクサ生命 商工会議所共済推進スタッフについておうかがいします。興味があり、会社説明会にも参加しました。今まで、家電量販店やルートセールスの経験はありますが、生命保険業界には経験がありません。

ネットの書き込みを見るアクサ生命は、ブラック企業のようにも言われたり、実際に採用担当者より、楽な仕事ではないと聞きました。強制退職の件、毎日10件～30件と車で企業訪問するということも聞きましたが、これだけではきついとは判断できませでした。そこで質問ですが、

(1)最初の査定では、 入社２ヵ月～５ヶ月にANP１４5万円（新契約年換算保険料）取れないとクビと言っていましたが実際このハードルはどのくらいきついのでしょうか？
(2)退職金共済は会社経営者は興味がないのでしょうか？あるいは、退職金共済で契約が取れてもANPには大して反映されないのでしょうか？

以上になります。よろしくお願いいたします。

Answer 1

ご質問ありがとうございます。少しでもお役に立てればと思いますので、ありのままのお答えします。

まずはご質問に対する回答の前に重要な点を一つ。「商工会議所共済」は修正ANPを獲得する上ではほとんど数字になりません。また商工会議所は名簿を見せてくれるくらいで、共済と謳ってもお客様にも効果はほとんどありません。

（1）について
前途のように商工会議所会員から新人のうちに契約がとれることはまずありません。５か月間で修正ANP145万は、例えば日額5000円の医療保険120日型、月保険料5000円とすれば、約12件くらい必要です。ただしこれは終身払いの契約で、短期払いや60日型では20件くらい必要な計算になります。アクサの120日型は他社より割高で競争力はなく、世間の主流も60日型のため実質20件近く契約の必要があります。
この20件は全て自分で開拓する、アクサで言うところのIマーケットからになります。友人、知人、前職のお客様などです。
気をつけなければならないのは、この修正ANP１４５万が生み出す募集手当です。最初の1年は基本給15万ですが、上乗せの歩合の反映はほとんどありません。正社員になると、基本給は最低保障としてしか機能しなくなります、歩合のうち基本給を超えた部分しか加算されません。つまり、基本給は無いのと同じです。修正ANP145万は募集手当にして、50万もありません。つまり正社員を基準にみれば５か月かかって50万しか稼げていないことになります。月10万円の給料というわけです。つまり145万はノルマ達成として喜ぶ成績ではなく、生活が成り立たない給与でしかないのです。もちろんそこから、ガソリン代、駐車代、携帯代などは自腹です。
ちなみに、終身医療保険、介護終身保険以外はほとんど成績にならないので、それ以外を売ることは誰も考えていません。

（2）について
退職金共済は大きく分けて2つあります。まずは特定退職金共済です。これは成績になりません。契約してもいつ手当が入ったのか、気が付かないくらいです。
メインは、アクサ生命の保険商品である、低払い戻し金型定期保険と低払い戻し金型逓増定期保険です。これは役員の保障と会社の貯蓄を兼ね備えたもので、貯蓄部分（解約返戻金）を退職金の財源に充てます。ただし、これはどこの保険会社にもある商品で、アクサの商品は競争力は全くありません。他社と比較されたら、ほとんどの場合負けます。特に最近の先の見えない経済上状況では、経営者は短期で解約せざるを得ない場合の損失を第一に考えます。しかし、アクサの商品は短期の解約の返戻率が非常に低く、逆にそこを利用して収益を得ることを企んでいるかのような商品構成です。
経営者は退職金に非常に興味はあります。ただ、その話法は他社でも当たり前の話法として使われていますし、比較になったら商品性で負けます。アクサで比較に勝つには、競合させないくらいの、あなたとお客様の人間関係を作るしかありません。

アクサで生計を立てるのに必要なこと。
前職や知人で、あなたが保険屋になったのなら話は聞いてあげるよと言う人が300人くらいいること。
給料が手取り1桁でも困らない家庭環境が備わっていること。
自身の信用力を過信せず、謙虚な気持ちでお客様に対応できること。

しかしながら、現実には不可能なことです。入社後1年以内に9割以上退職になります。3年以内ではほぼ全員退職です。

アクサ生命はお客様には及第点かそれを若干下回る会社です。しかし営業社員には猛烈にブラックな会社です。手取り1桁の給料で、毎日カバンの中や車のトランクの中までチェックされます。

「こんな世界もあるのか」という経験をするには貴重な会社です。退職後の生きていく力は養われるかもしれません。

現状では社員の半分が新人です。その新人のほとんどが、初期の基本給目当ての、雇用保険代わりにアクサを利用しているに過ぎません。お客様からお預かりした大切な保険料がそんがムダ金に消費されているのが残念んでなりません。