自衛隊に入隊するには 高卒と大卒とどちらが有利ですか？ メリット･デメリット教えてください。

Question

自衛隊に入隊するには 高卒と大卒とどちらが有利ですか？
メリット･デメリット教えてください。ある年齢までに曹になれないとクビ、と聴いたことがあるんですが
あまり学力的に期待できません。スポーツで特化した子供なので
大学時代成績を残せば、推薦みたいので入ることってできますか？
また、希望すれば 自衛隊の武道の選手になれますか？
これは部活動みたいなものですか？

補足

御二方とも 詳しいお答えありがとうございました。はじめて知ることが多く
改めて親子で自衛隊入隊について考えるきっかけになりました。
息子も実感は湧かないまでも その厳しさに少し驚いたようです。
実家が震災時、自衛隊の方には大変お世話になりました。できれば純粋に
子供にも人様のお役に立てる仕事について欲しいと思っています。BAは投票でお願いします。

Answer 1

給与面では、高卒、大卒の大きな差はなく、推薦入隊というのは、オリンピックに出場するような、一部のアスリート入隊を除いてありません。

また、無条件で曹する曹候補学生、通称「曹学」、勤務成績から選考して曹に選考する曹候補士、通称「補士」が廃止され、現在では、自衛官候補生、一般曹候補生、通称「補生」のどちらで入隊しても試験は避けられません。ただし、合格枠は、補生がやや有利なようです。

補士であっても末期の頃は試験合格が必須でした。試験結果を「選考」するという言葉の罠です。

自衛官のなり手がいなかった頃の自動昇任・生活保障は魅力的でしたが、能力的、人間的によろしくない曹を量産してしまった経緯があります。

入隊試験はそれほど難しくはありませんが、選抜試験は年々難しくなってきているらしく、「どうせ自衛隊に入るから～」と高卒者が卒業前から早々に勉学を捨ててしまうと、後々苦戦する事になります。

選抜試験には筆記試験の他に、体力検定や論文試験（作文ではない）や論述試験（面接）があります。

普段の体力検定は年齢基準ですが、選抜試験時は若者基準になるので、年を重ねればキツくなるかも知れません。その点は、活力溢れた(?)高卒者が有利でしょう。

論文試験は高校では授業としてレポート提出等はほとんどやらないでしょうから、大卒者の得意分野かも知れません。

論述試験は、高卒者の場合は社会慣れする前に自衛隊という特異な環境に放り込まれるため、質疑応答に関する言語力、判断力が十分に養われていない場合が多く、筆記試験に次いで苦手とされる試験です。

任期制隊員、非任期制隊員に関わらず、選抜試験に合格できなければ、二ないし三任期で再就職を進められます。

試験不合格者が30歳前後で退職を推奨されるのは、詳細は分かりませんが、将来の年金の受給資格の絡みもあると聞きます。

自衛隊内での部活動は、自衛隊として大々的に公認されているもの、有志が部隊・駐屯地レベルで許可を受けて開催しているものがあり、前者は運動系、後者は文化系がメインです。

運動系には全国大会もあり、特に格闘技係で腕が認められれ活躍すれば、すなわち部隊の顔になりますから、どんなに通常業務や対人関係が苦手でも、ボーナス判定、昇給、昇任で有利になります。

高卒で入隊し、定年まで勤め上げると、勤続年数で大卒者よりも四年は得となり、収入や退職金に差が出るでしょう。

18歳で入隊、20代前半で三曹、20代後半で二曹、30代前半～中間で一曹、30代後半で曹長、40代前半で准尉という凄まじい昇任スピードのスーパー自衛官も一部にはいるらしいです。

結論として、高校卒業まではちゃんと勉強し、入隊後は一回目の選抜試験から合格を目指す、というのをお勧めします。

Answer 2

同じ採用制度で入隊した高卒と大卒の差は、給料が数千円だけ大卒の方が高いくらいで、顕著なメリット・デメリットはありません。

高卒か大卒かよりも、どの採用制度で入隊したかの方が、入隊後の差は大きいです。
一般幹部候補生（主に大卒対象。高卒でも受験可能だが合格はまず無理）または防衛大学校学生（高卒対象）で入隊すれば、最初から幹部として定年まで勤務できます。
一般曹候補生（主に高卒対象。大卒でも受験可能）で入隊した場合、勤務成績等を考慮した選考にパスして３曹に昇任すれば定年まで勤務できます。
自衛官候補生（主に高卒対象。大卒でも受験可能）で入隊した場合、３曹への昇任試験に合格できなければ３０歳ぐらいをめどに退職させられます。

スポーツ枠での入隊はありますが、国体優勝などの国内トップクラス、日本代表レベルの実績があるアスリートでないと入隊は不可能です。ただのスポーツ有力校出身程度では、選考対象になりません。（先日、自衛隊体育学校での研修の際に、スカウト担当者に直接確認しました。）
スポーツ枠で入隊した隊員は、自衛隊体育学校に所属し、オリンピック等の国際大会優勝を目指して練習しつつ、自衛官としての勤務もこなすことになります。部活レベルではありません。プロレベルです。