編集プロダクションについて 将来、音楽雑誌や地方情報誌などが作りたいんですが、 高卒でも入社できますか？ …

Question

編集プロダクションについて

将来、音楽雑誌や地方情報誌などが作りたいんですが、
高卒でも入社できますか？

あと編集プロダクションという仕事を最近知って調べてみましたが、
まだ詳しい特徴などの情報が少ないので教えていただきたいです。

お願いしますっ

Answer 1

編集プロダクションを経営（以下、編プロ）している者です。

各編プロによって条件は異なりますが、高卒や専門学校卒のスタッフも大勢いますよ。ウチでも高卒のスタッフを採用したことがあります。

文章力はあったに越したことはないですが、むしろ重要視するのは、「コミュニケーション力」、「情報収集能力」、「企画力」ですね。私自身、一応大卒ですが高校中退歴があり、特に学歴以外の部分を重要視しています。

ただ、高校を卒業したばかりの方をすぐ採用するかと聞かれれば、ちょっと難しいかも。バイトでも正社員でもいいですが、ある程度社会経験を持っている方のほうがいいですね。

それと「音楽雑誌や地方情報誌などを作りたい」という目標を持つのはいいことですが、必ずしも編プロでそれができるとは限りません。まあ、地方情報誌についてはタウン誌は数も多いので担当する可能性は十分あると思いますが、音楽雑誌はよほど運が良くないと難しいですね。

シングルやアルバムなどの新曲レビュー、ライブツアーやイベントなどの告知記事などは専門誌以外でも書ける機会があるかもしれません。ただ、それもレコード会社やアーティストの所属事務所から頂いた資料をまとめて記事として構成する、といった感じです。インタビューなどの機会はまずないと思います。

ただ、自分で企画立案した特集なら取材のチャンスはあるでしょう。取引のある雑誌編集部で企画会議がある場合、ウチではスタッフにもネタ出し（企画書提出）をさせ、私の企画と合わせて編集者に送っています。実際、ウチの新人スタッフの企画が採用されたこともありますし、私も新人時代はそうやって経験を積ませてもらいました。

とはいえ、実際には自分の興味対象外の雑誌や記事を扱うことのほうが多いかもしれません。その中でも興味や好奇心を持って取り組めるか、この点も重要です。

やりたいことがあれば独立してフリーライターになってからでもいいですし、他の出版社などに編集者として入ってからでもいくらでもできます。特に音楽系のライター、編集者を希望するならこういう形でステップアップを目指すのがいいですね。

それと相談者さんの他の質問を拝見すると、音楽がかなり好きな方なのはよく分かりますが、並大抵の知識では太刀打ちできません。知り合いの音楽の記事やコラムを書いているライターがいますが彼は業界に入る前、当時20代でしたが世界一周しながら各地の音楽を実際に聴き、ライブやクラブに行ったり、現地のアーティストと交流して人脈を広げていました。そのときは単なる旅行者でしたが、この経験を面白がった編プロに雇われ、今では音楽専門ではないですがそっち系に強いライターとして活躍しています。

まあ、ダラダラと書いてしまいましたが、今後の参考になれば幸いです。

Answer 2

編集プロダクション（以下、編プロ）は高卒でもOKですが、頭を使う仕事なだけに高学歴の方が有利です。

編プロは出版社などの下請け、制作業務のみの代行企業と考えて下さい。
企画立案～印刷所に任すまでの全て、または一部を代行します。
限定ジャンル（音楽など）だけの所、様々なジャンルを制作する所があります。

大手は皆無で、多い所でも社員50名ほどです。
制作実務においては大手・中堅の出版社の編集者よりも多く担当します。
終電は当たり前、たまに徹夜（2～3日連続も）、残業2時間なら大ラッキー…。
仕事量の割には薄給（仕事量を考えなければ、そこそこ）、残業代なし。
カッチリした指導がない実践スタイルなので、あっという間に能力差が開きます。

仕事量は別として、制作実務の内容は出版社の編集者と変わりません。
メジャー雑誌の制作代行や、ベストセラー本も多く手がけています。
編プロが立案した企画が本になることも多々あります。

大手・中堅の出版社に勝てる唯一の条件は、「最初から編集職に就ける」こと。
大手・中堅の出版社の場合、編集部以外への配属がありますからね。

出版社・編プロに関わらず、編集者を目指すなら基本能力を身につけましょう。
基本能力とは、日本語＆文章力・一般常識力・コミュニケーション力です。
これに、幅広い興味と知識をプラスしていくという考え方が良いでしょう。
基本あってこその専門知識（音楽など）、基本なしはただの物知りです(笑)。
能力はあるが高学歴ではない、最初から編集職、そんな時が編プロの出番です。