信用金庫で支店長代理をやっています。 実際の話として、いわゆる銀行は、年商1億円以下の零細企業に融資をしたがりません。 なぜなら、1回の融資金額が少なく、総体でも多くは貸せないからです。 (年商1億円の会社に、1億円の融資は出来ませんから) また銀行は、ロットの大きい金額の融資を低利で貸します。信金は銀行との金利競争には対抗できません。 融資業務というのは、正直なところ、手間としては100万円貸すのも1億円貸すのも、同じなんです。 端末の「0」の押す回数が違う、そんな程度です。だからといって、金利において、一億円は年利1%、100万円は年利10%というわけにはいかないのです。 銀行の融資は、最低でも1回の融資が1000万円以上が基本です。それ以下の金額は、色々な理由をつけてご遠慮いただく傾向にあります。(特にメガバンク) 1件数百万円の融資では、融資審査にかかる費用対効果が悪いからです。 かくなる私も、年間数十件の融資案件を担当しますが、ほとんどが1000万円以下の融資金額です。 そういった、銀行があまり貸したがらない、だけども頑張っている地元零細企業に融資し、地元を活性化させる。 地元密着営業で、時には利益度外視で100万円の融資もする、それが信用金庫の使命です。 そのため、信用金庫法において様々な制約があると同時に、法人税減額等の優遇もされています。 確かに、大事なお客様の預金を融資する以上、本当に融資できない場合もありますが、銀行では目を向けてくれない様な、社長さんの人柄や、その会社が持つ潜在的な力を見極め、融資を行うのです。 銀行系の本店は大抵大きな都市にありますが、信用金庫の本店は地方の市町村にある事が多いです。 銀行は、町が斜陽化すれば支店閉鎖で逃げられますが、本店を置く信金はその町から逃げられないのです。 だからこそ各信用金庫は、地元が元気になる様に手間隙惜しまず、お客さまの為に頑張っているという、自負を持って業務にあたっています。
なるほど:2
中小企業が金を借り、設備投資を行い、産業が発達し、雇用が増え、消費が増え、更に産業が発達します。 地域の皆がハッピーになるということですね。 フィクションっぽい話ですけど。
金融機関で働く者です。 信用金庫が地域を元気にするなどと言うのは、こちら側のおごりであるし、キレイ事です。 まあ実際に信用金庫が融資しないと潰れてしまう地元の会社は沢山あります。しかし逆にそういう会社に融資をしないと信用金庫は潰れます。中小企業と信用金庫は本当に相互扶助の関係で成り立っています。 『裾野金融』という言葉があるのですが、それがまさに信用金庫の使命であり、地域に貢献するということですね。
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