救急救命士の方に質問です。 女性が救命士になるメリットで男性にはない安心感を子供や若い女性に与えることが出来る…

Question

救急救命士の方に質問です。

女性が救命士になるメリットで男性にはない安心感を子供や若い女性に与えることが出来る。男性救急隊に女性が女性器の観察などを嫌がってさせてもらえなくて困るというのを見たんですが、それは嫌がるのは当たり前だと思います、どんな状況でそんな事をされたのでしょうか？観察をしても救急隊は応急処置をして病院搬送をするのが役割ではないのですか。そんなことまでしなければならない理由はどういったものですか。今まで、嫌がる女性にそういう観察行為や体を触ったりしてセクハラなどで問題にされたり訴えられてしまったり過去にどんなトラブル事例がありましたか？具体的に教えて下さいますと助かります。参考にしたいのでよろしくお願いします。

補足

真摯なご回答に感謝します｡とても参考になります｡

科の選定の為に婦人科か泌尿器科か､出血が尿道からか･腟からかを観察するという事ですか？

医師との違い…男性医師でも極力露出は控えその様な処置では必ず女性看護師が同席していたと思います｡救急隊は普段接する機会もなく救急車の密室の中で女性同席もなくそれが本当に必要な行為なのか分からない事も恐怖を与える一因かと考えますが抵抗する力があるなら救急車不適正とも思えます

Answer 1

救急隊員が女性器の観察をするのは何点か理由があります。
まず、診療科の選定をするためが一番の目的です。

実際に出血しているときに、問診をしても『性器出血・泌尿器系出血』の判別がつかない場合です。

この二つは、非常に判別が本人には難しく、問診でもはっきりしないことが多々あります。
はっきりしていれば、婦人科搬送か泌尿器科搬送を選択できますが、どちらかわからなければ搬送に苦慮しますし、実際に問診で性器からの出血と聞いていたのに、実際は泌尿器系の出血などということもあります。

こうなった場合、救急隊の資質を疑われることにもなりますし、医師と救急隊の信頼関係にも問題が生じます。
それ以上に、搬送先から転院となれば、さらに余計な救急車を出動させなければなりません。

こういった科がそろっている状態であれば問題なく搬送できますが、なかなか婦人科系の医師は減少しているため、両科そろっていないのが現実です。

ただし、こういった出血で視診を必ずするわけではありませんし、患者さんが拒否するものを救急隊が強制的に診ることもできません、あくまで同意が必要なのは言うまでもありません。

また、セクハラだと訴えられたケースも過去には聞いたことがありますが、詳しい内容は記憶していませんが、たとえば、患者さんをヅトレッチャー上に寝かせ、血圧を測る際にマンシェットをまく際に、胸に手が触れてしまったり・・・などということはどうしても起こります。

私が考えるには、医者・救急隊をあまりにも引き離して考えすぎているような気がします、医者も救急隊も目的は同じですから、意図的なセクハラ行為は許されませんが、観察などの際の協力や問診の内容には素直に正直に答えていただきたいというの救急隊としての立場です。

補足について。
こういった場合、必要最小限に対応します、病院連絡し医師の指示を聞いてからの対応になると思います。
現状では、女性の救急隊がいないので、医師が観察して判断を求めた場合は避けられないでしょう、また対応科が違った搬送になった場合は、それも含め医師、傷病者、救急隊で協議することになりますね。
私も今まで何度かこのような患者さんに対応していますが、観察まで行ったケースはありません。
なので、実際には観察まで至るケースは極まれな場合です。
救急適応かどうかについては、デリケートな話なので難しい部分です、タクシーなどではかえって不安があるかもしれませんし、出血傾向が続いていたり、出血量が増える不安があった場合、救急と考えてもおかしくはないのではないかと判断します。

また、先に書いたように泌尿器か性器かわからない場合は逆に救急の方がいいと考えることもあるのかと思います。

Answer 2

観察する際には，必ずインフォームドコンセント（説明して同意を得る）を行ないます。
「これから胸部の打撲跡を触診しますが，よろしいですか？」など。
当然ですがなぜ必要かも説明しますがその結果，拒否されれば当然行ないません。
これは家族などの同乗者が居ても居なくても行なわれます。
性器観察も同様に必ず同意を求めます。
当然，搬送する病院の関係で尿道か，膣からかも判断しますし，重症度と緊急度の判断でも必要となります。

私はトラブルはありませんが，女性救命士の後輩と出場したときに，酔っ払いにその後輩が絡まれたりしたこともあるし，一日に何度も同じ人に呼ばれたこともあります（女性救命士目当てか？）
女性救命士でメリットもありますが，そういった困った人たちに絡まれることもあります。