化学系・製薬系企業の求人で、海外とのコミュニケーションを取れる人・・・という項目がありＴＯＥＩＣ６００以上というのが多い…

Question

化学系・製薬系企業の求人で、海外とのコミュニケーションを取れる人・・・という項目がありＴＯＥＩＣ６００以上というのが多いのですが、実際にこの程度のスコアがあるからといって海外の方とやりとりができると考えてもらえるのでしょうか。それとも、入社時の実力がこの程度あれば研修などでどうにか使えるようになるということでしょうか。スコアは高ければ高いほど有利になるのでしょうか。
現在、初回受験でスコア６８０点です。就職に有利といえる点数に達するのには、あとどれくらいのスコアが必要でしょうか。

Answer 1

化学系・製薬系企業の何の職種に関する求人でしょう？営業ですか？研究職ですか？生産技術などの技術職ですか？それとえも法務、財務、知財など？

取り敢えずここでは「研究職または技術職」、要は理系の求人であなたは理系の就活生という前提で回答します。

企業側が600点以上と言っていたら、あなたのスコアなら不利にはならないと思いますよ。臆することなく受験したらいいと思います。

TOEICの点数が高いかどうかで「（即戦力として）海外の方とやり取りが出来る」と企業は思わないでしょうね。

例えば英語文化圏に新入社員を出張に行かせる、という場合。現地での国内線のエアーの手配からホテルの予約、移動や食事などを「ほったらかし」に出来るというレベルが最低限の「海外の方とやり取りが出来る」だと思います。それをまっさらな新卒に企業が期待してるとは思えません。

「私はアメリカに留学してたんです。住んでたんですよ？出張なんて大丈夫です」なんて人に限って「ビジネスでの出張とプライベートの旅行」の違いを理解しきれず、周囲に迷惑をかけたりすることもあります。

TOEIC900点の人でも、普通の新入社員なら専門用語が、しかも英語で飛び交う技術打合せなんてチンプンカンプンだと思います。理由は単語が分からないのと「何でこの人はこのタイミングでこんな話題を出すのだろう」「何であの人はあんなに笑ってたんだろう」なんていう、企業対企業のやり取り、人対人の駆け引きの背景が理解できないことが多いからです。

多分、初めはまともに議事録も書けないでしょう。こんな話を書くと就活生は面白くないかも知れないですが、逆にいうと企業は「私はTOEIC950点です！」なんて人だけを有り難がらない、ということです。つまり現時点で680点のあなたも勝機はあるのです。

＞海外とのコミュニケーションを取れる人

これはとてもいい表現です。「英語の点数が高い人」と「日本語以外の言葉を話す人と意思疎通が深く出来る人」は必ずしも一致しません。それを企業は百も承知です。TOEIC950点でもアメリカ人と何ヶ月一緒に仕事しても、腹を割って話せない人なんてゴロゴロいます。

逆にTOEICの点数はそこそこでも、仕事をした外国人と良きビジネスパートナーとして、時に友人として精神的距離を縮めるのが上手い人もいます。

企業が欲しいのは当然「語学力を表現の手段として使いこなし、高度なコミュニケーションを多くのビジネスシーンでとれる人材」です。勿論英文の書類を読めるだけなんてのも必要ない、と「コミュニケーションの取れる人」という表現では言っているのでしょう。その通りだと思います。

＞現在、初回受験でスコア６８０点です。就職に有利といえる点数に達するのには、あとどれくらいのスコアが必要でしょうか。

これ、私の書いたことを理解いただけたら、お分かり頂けますね？

コミュニケーション力が低い、単に英語力が「語学力」で終っちゃってる人と判断されたら、極端な話、TOEICが900点でも落ちます。少なくとも私なら落とします。ですが当然TOEICのスコア「だけ」を評価のモノサシとするなら高ければ高い方が有利です。

だからはあなたは英語の勉強に勤しみ、一点でも高いスコアを持ったうえで、自らのコミュニケーション能力(語学力ではない）をＰＲしたらいいと思います。

個人的には800点程度あれば大抵の企業は「うん。英語力はよし・・・と。さて、この学生の人間性は・・・？」みたいになると思いますが・・・。外資系の化学会社、製薬会社でもそのくらいあれば「こんな英語の出来ない奴落とせ」なんてならないと思います。

長文となり恐縮ですが、ご参考になれば幸いです。