kamiyawar様へ お気づきになってくださると嬉しいです！ 最近もkamiyawar様の回答を拝見して、…

Question

kamiyawar様へ
お気づきになってくださると嬉しいです！

最近もkamiyawar様の回答を拝見して、自分なりに実践したりｼﾃﾏｽ。

今回はお金持ちについてです！
本などを読むと、kamiyawar様が先日おっしゃっていた、アメリカ式金持ちになる本が多いように感じます！がkamiyawar様は石橋湛山（日本人にかえれ、近江商人きなど読みました）のようにお客様、人のために役に立つことがまず第一であると事が大切とおっしゃられてましたが、これでもお金持ちになれるんですか？斎藤一人さんは事業所得だけで長者番付に入ったとか。。

私の中のお金持ちのイメージとしては、不動産や株式など所謂、不労所得なイメージがあります。

今商社で働いてます。kamiyawar様のように人のためにいきながらも金持ちになりたいです！そのためにはまず始めにどうしたら良いでしょうか？今の仕事を精一杯やればお金持ちになれるんでしょうか？恥ずかしいけど、３０代にはマンション一棟買って投資したいです。

Answer 1

まあ、アメリカ式でもいいんですが、あれはもう行き詰っているんです。
アメリカ式という、大量生産大量消費の思想は、あの広大な土地や資源がタダだったことが基本なんです。それと移民がジャンジャン入ってきて人口がうなぎ上りに増えていたこと。
そこが行き詰って、投資投機というものが始まるわけですが、あれはもうコントロールされている。その世界に入ってみればわかりますけどね。
だから、失ってもいい金を回す以外は駄目なんです。
まあ、日本人はどうも「自分だけは違う」という考えにどうしても取り付かれやすいから。だから宝くじなんて必ず失うものにお金を出す。
野村證券の専務が言ってたけど「私は４０年間この世界に身を置いてきました。それでわかったことは、絶対に株に手を出してはいけないのだということです」と。
投機の基本は失ってもいいお金を使うこと。だから値上がりするまで何十年でも耐えられるということなんです。そうじゃないと、巨大な資金を投入してコントロールしている連中に食われて終わる。
デリバティブなんて金融商品があるけど、よくよく研究すれば、あれが如何に人の金を吸い上げる仕組みになっているのかがわかる。ＦＸなんてものが流行ったけど、あれが手数料で儲けたい連中の煽りだとわかる。

で、私が言っているのは役に立つことで儲けましょうという、商売の基本なんです。近江商人魂を読んだのならばわかると思うけど、あの主人公は正当な金以外一切受け取らない。あの生き方なんですね。
この生き方になれば必ず商売は上手く行くということなんですが、どうも今の金融情報に汚染されているとわかりにくいようで。
価値をこの世に問うのが商売なんです。価値があるものを提供すれば必ず売れる。黙っていても売れる。昔の老舗の商売なんです。
銀座に空也最中という店がある。一流の店が並ぶ並木通りにあるけど。半日見てればわかるけど、開店してもう全部予約の客で売り切れてるから。作るだけ売れる。
関西では叶匠寿庵という和菓子屋が有名だけど、この菓子折りを持って行けば、どんなクレームも収まると言われている。それはこの店が誠の心で商売をしているから。
工場は白壁に囲まれた和風の造りで、その創業精神が隅々に行き渡っていることがわかる。『花雲水』という本があるから、一度読んでみるといい。
他の和菓子屋とこういう店との違いは何か。それがわかれば私の言う事もわかります。私はいつも真心の話しかしないから。
金を儲けるのは悪いことじゃないけど、真心なくして何の人生かと。そんなものは面白くも何ともない。ただの遊び人になりたいのなら、私の言葉は響かない。
私が好きな金持ちは、金持ちになりたいがゆえに、一層人の役に立つことに専心する人間です。
仕事というのは親切心だといつも言っていますが、相手が喜んでくれれば必ず商売は拡がるんですから。それ以外の所で儲けようとするのがアメリカ式というものなんです。広告宣伝や他人を泣かして安くするという。
人間は何でも価値の追求を中心に据えないと本物にはなりません。
生まれながらに金持ちの人間もいます。私も旧家の親友がいる。あれは先祖の余慶というもので、先祖が子孫のために必死で生きた名残りなんですね。その愛情を感じなければ、たちまち没落する。その愛情を大事にすることが彼らの価値なんです。
これから自分でやっていこうと。それは結構ですが、それならば価値を提供することを中心にすればいい。
商社であればそれがいくらでも出来る。まあ、昔の商社マンのことを研究するんですね。
三井物産は戦後オモチャで大儲けした。『堂堂たる人生』という映画があるから、一度観てみるといいです。実在のモデルがいる話です。あれが商社マンの真の姿ですね。
また話をしましょう。