警察官になるとき、地方公務員試験を受けて警察官になった場合と、国家公務員Ⅱ種で警察採用で警察官になった場合、どちらがよい…

Question

警察官になるとき、地方公務員試験を受けて警察官になった場合と、国家公務員Ⅱ種で警察採用で警察官になった場合、どちらがよいと思いますか？

Answer 1

同じ警察官でも①国家公務員Ⅱ種（行政）合格者から採用する警察庁警察官と②地方公務員たる都道府県警察の警察官では同じ「警察官」ではあるものの実情は性質を異にし、かつ難易度にも著しい差があり、どちらが良いか等々同列に論じることは難しいでしょう。

②の警察官は警視庁だけでも年間に男子のみで１０００人以上の採用、①の警察庁Ⅱ種は多くて２５名程度です。しかも警察官採用試験に合格すれば採用に直結する②とは違い、①は国家公務員Ⅱ種の行政職に合格した上で、更に警察庁の採用面接を突破しなければなりません。（二度のふるいにかけられることになる、国家公務員試験合格自体が採用を約束していないことに注意が必要です）

白バイやパトカー、機動隊、鑑識或いは刑事、つまり「お巡りさん」を目指すなら「地方公務員の大卒警察官」に限ります。
「警察庁Ⅱ種採用警察官」は警部補までの数年間は警察実務に就きますが、直ぐに第一線の勤務から外れ、警察官僚として過ごすことになり、お巡りさん稼業はほんの一時期のことになるからです。（刑事課でもほんの実習程度で、本格的な刑事になるまでの経験は積めません。つまりⅡ種警察官は警察実務のプロ養成を目的としていないからです。）

参考・警察庁Ⅱ種警察官についての経緯
地方公務員たる警察官と国家公務員Ⅱ種警察官の比較が質問趣旨なので、Ⅱ種警察官の発足状況について説明します。

キャリア組のⅠ種警察官と違いⅡ種は以前は警察庁の警察官採用は未実施でした。
現行のⅡ種は従来、県警の若い幹部警察官（地方公務員）を警察庁に中途採用していた制度が前身です。
（つまりⅡ種に相当する人材は地方の警察官から直接充当していた）３０歳前後の若手警部補を中心に警察庁（国家公務員）へ特別採用で身分を転換させ、地方出先機関の幹部要員として配置運用していました。

特別採用組はその直後に警察庁の警部になり、後はエスカレータ式に昇任し、最終的には小規模県警察本部の本部長にまでなれたのですが、一旦自分の県を離れれば、再び戻る可能性はほとんどありませんでした。
地元の治安維持に燃えて警察官になったものの、警察庁警察官になれば国家公務員ですから、土地勘のない全国のどこへ転勤になるか皆目見当がつかなかったのです。反面階級は黙っていてもどんどん上がりますが…。

尤も、警察庁に呼ばれるような優秀な警察官であれば、そのまま県警に留まってもそこそこのポストに就ける実力があるのも事実です。特別採用は本人・県警にとって名誉ではあっても、全国転勤がネックとなり徐々に人気に陰りが生じたのです。必要な人員が確保できなくなったため、当初から全国転勤を前提としたⅡ種の採用を発足させた訳です。
やはり、地元密着の地方公務員の警察官はかなり魅力的のようです。
（Ⅰ種は警察庁の中央の幹部要員、Ⅱ種は地方出先機関の幹部要員とされています）
Ⅱ種は巡査部長で採用され、全員が東京都小平市にある関東管区警察学校に入校することでスタートします。（地方の警察官は巡査からスタートすることはご承知のとおり）
管区学校卒業後は、全員が警視庁管内各警察署で地域課及び刑事課（又は組織犯罪対策課）で実務を重ねた後、再び関東管区警察学校に戻り、今度は警部補の教養を受けます。

警部補に任命後、更に今度は警部補での実務を同じ警視庁で経験します。その後は警部になり、東京都調布市の警察大学校に入ります。
（警部までは同期は全員が一緒に同時昇任）
警部になれば警視庁とはお別れで、この後は全国がフィールドとなるのです。
（原則として中小規模県警になります）

県警（出向）⇒警察庁⇒県警（出向）とを繰り返しますが、その過程で海外留学や在外公館勤務、或いは他省庁へ２年程度の派遣もあります。

なお、県警採用組警察官が累進し、警視正になれば自動的に国家公務員（地方警務官）となり、警察庁の職員となるシステムですが、このケースは「特例」地方警務官となり基本的に地元県からの転勤はありません。

TVで警察庁のキャリア警察官が、第一線の警察署で捜査の陣頭指揮を執るシーンがありますが、あくまでドラマ上の話であり、実際の事件指揮には直接携わりません。

Answer 2

都道府県警察官で採用されると巡査からスタートですが、Ⅱ種採用だと巡査部長からスタートなので、出世の観点からはⅡ種なのですが、転勤は広域になります。

Answer 3

どちらもよくない。 職種が全然違うため。

Answer 4

Ⅱ種の方が良いと思う

前の方御託をご苦労様です

記憶では、Ⅱ種採用になったら勤務地を選べるんじゃなかったっけ？

（御託というのは実は悪い意味じゃないんですよ）