確かに合格率は司法書士試験の方が低いです。 しかし司法書士は博士号を持っていなくても受験できますし、 高卒でも誰でも受けられます。 それに何度でも受けられます。 一方、司法試験はそもそも受験資格を得るだけでも大変で、 博士号(法務博士)を持っていないと受験できません。 そのため、法科大学院を卒業して法務博士となり受験資格を得るだけでも、 法学部時代からで合計10年かかる人も少なくないです。 しかも3回までしか受けられないので勝算がある人だけが受けます。 つまり、確かにワールドカップの決勝戦で優勝する確率は50%ですが、 実際にはワールドカップの決勝戦に出させてもらうだけでも大変ですよね? これと同じです。 ですから単純な合格率の比較は無意味です。 ちなみに司法試験に受かれば司法書士試験を受けなくても 当然に司法書士の業務をすることが出来ますが逆は無理です。 最近では法科大学院の入試問題ですら年々難しくなっており、 今や旧司法試験並みの問題となっています。 試験日程だけでも過酷で、まずは適性試験を受けないと一次試験に突破できないですし、 二次試験では初日の午前中の二時間が小論文、午後の4時間が論文などです。 そして翌日も論文で合計8つの論文を書いたりします。 ですから法学部生が一年から3年間予備校に通って120万かけても法科大学院に受かるどころか途中で脱落する人が多く、予備校の授業に最後まで付いて来れるのは100人中ほんの数人です。 そしてやっとの思いで法科大学院に入れたとしても授業の予習、復習、課題が大変で授業や定期試験も難しく、単位を落としたり卒業できない人が多いです。 それに毎日13時間以上勉強するのは当たり前とされています。 ですからもし病気とかで数日寝込んだりしたら遅れを取り戻すのは容易ではありません。 関西私立トップの大学の大学院では出身大学は 東大、京大、早稲田、慶應などが多いですが、 それでも3年コースに入って3年後に卒業出来るのは4割ちょっとで、 司法試験に受かるのはわずか6%台だけです。 つまり、25人中23人か24人が落ちます。 おまけに前述の様に司法試験は3回しか受験できません。 そのため毎年多数の者が法務博士にはなれたものの、すぐには願書を出さない人が多いです。 また、願書を出したとしても受け控えをする人が毎年増えています。 ですから司法試験を受験するのは受貴重な受験回数のうちの1回を使い、 勝算があると人だけが受けるのでまさにエリート中のエリートのみです。 それに試験日程も過酷で、 試験期間は5日間にも及びます。 そのため試験を受ける為には5日連続してスケジュールを空けておく必要があります。 そして試験自体も非常にハードで、 択一では1問2分のペースで7科目を5時間半も一日で解かないといけません。 論文8科目は複雑難解な事例問題で、問題文だけで2問で18ページに渡るものもあります。 試験時間は一日で7時間の日もあります。4時間と3時間とかです。 ちなみに問題文の総ページ数は100ページ以上にもなります。 おまけに司法試験では足切りがありますので 各科目の単純な合計点で合否が決まるのではなく、 一科目でも合格基準点を下回ると 例え他の科目が全て満点だったとしても落ちてしまいます。 それに司法試験のために勉強する範囲は非常に広く、 それこそ法律全般に渡ると言ってもおかしくないほどです。 一応の試験科目としては 憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法、行政法、 そして選択科目として、倒産法、租税法、経済法、知的財産法、労働法、環境法、国際関係法(公法系)(国際法(国際公法)、国際人権法及び国際経済法) 国際関係法(私法系)(国際私法、国際取引法及び国際民事手続法) の中から選びます。 しかし前述の様に出題される範囲としてはもっと広く、それこそあらゆる法律を勉強します。 例えば商法で言えば会社法、商法総則商行為、手形法、小切手法、金融商品取引法など、 公法系では皇室典範や明治憲法など、 民事系で言えば民事訴訟規則、民事執行法、失火責任法、借地借家法、民事保全法、貸金業法、製造物責任法、特定商取引法、独占禁止法など、 刑事系で言えば刑事訴訟規則、警察官職務執行法、警察法、検察審査会法、犯罪被害者措置法などに及びます。 特に商法では商法以外から出題される量の方が多いです笑 これら以外にももっと色んな法律から出題されますし勉強もします。
なるほど:2
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