解決済み
品質管理のお仕事をしている方へ質問です。 私は某製造会社に勤めています。 2月から主任から課長へ肩書きが変わる予定です。今まで私の品質保証課は、名前だけの部署でISOやJISに関しての書類作りや他部署のサポートが主でした。 ですが自分が課長になったからには今までの体制を変えたいと思っています。もちろん良い部分は残しますが、本来あるべき体制にしたいです。 そこで質問です。 製造業の方(その他でも構いません)で品質管理課若しくは品質保証課の方達の日々の一連のお仕事の内容を参考までに教えて頂けませんか?
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ISO(品質・環境・食品・安全・情報)主任審査員、ISOコンサルタント(フランス、ドイツ登録)、CIA国際内部監査人(オーランド登録)として活動しています。 製薬会社(上場企業)の品質保証部長、住宅会社(上場企業)のシステム管理部の統括部長、食品会社(上場企業)の工場次長として長年務めてきました。 消費者(25歳の女性)からの慰謝料・医療費請求(化粧品容器のバリで手を切り2針縫う怪我)の対応、半導体メーカーからの損害補償(生産ライン停止による人件費、生産見込み・売上見込み費、運搬費)の対応、食品会社からの損害費用請求(プリンに虫の混入、惣菜に毛髪の混入、設備のビスが混入、各店舗からの商品回収費、運搬費、再検査の人件費、行政処分による14日間の営業停止になった損害補償)の対応、クレームが一番疲れました。コンプレイン(納期遅延、出荷ミス、代替発送)は謝罪ですみますが、クレームは謝罪に加えて補償が要求されます。場合によっては社会的責任制度が報道・新聞、ゴシップ等で批判・批難を受けます。最悪の場合は、裁判にもなります。幸いにして裁判にまで発展はしませんでしたが、購買契約、取引基本契約が見直され、取引一時停止、取引50%減になりました。経営は圧迫されましたが、企業努力で乗り切りました。労力と給与のバランスが全然Match(釣り合い)しませんでした。 mslisoさんの言われる、品質管理の基本CWQC(全社的品質管理)、SQC(統計的品質管理)、FMEA(潜在・顕在影響評価)、及び、pikopokopokopikoriさんの言われる、品質管理の基本Q(Quality:品質、Quick:早急、Quest:探究)・C(Cost:原価、Complain:苦言、Claim:損害賠償)・D(Delivery:納期、Development:研究開発)・S(Safety:安全、Security:情報保護、Standard:規格、規則)・M(Material:原料、Man:人材育成、Machine:機械保全、Method:知的所有権)・E(Environmental:環境)・A(Analysis:分析・解析、Assurance:保証・保障)・I(Improvement:改善、Inspection:検査、Insurance:保険、Information:情報)が重要不可欠なのは、私も同意見です。しかし、社内で対応できる範囲、会社の規模にもよります。大企業と同じStance(位置付け)で考えるのはいかがなものかな。 品質設計から勉強すれば、顧客の要望、関連法規制・条例、社内対応能力、作り込む過程での品質重要性が見えるはずです。そうすれば、ねらいの品質(Inputs情報)と出来映えの品質(Outputs情報)の調整、妥当性評価がきちんとできるようになるでしょう。一つ一つClear(明確)にしていくことです。
なるほど:2
上場企業(機械、建設、食品)で技術管理本部、技術開発部、生産技術部、品質管理部の統括部長取締役をしておりました。今は、経営コンサルタント会社、産業機械会社の代表取締役社長であり、商工会議所のセミナー講師、国立大学の客員教授、ISO主任審査員としても活躍しております。 PL対策として、消費者が使用するに当たり、考えられる誤使用について協議・討議していくつかの項目を列挙し、品質機能・性能・耐久、寿命等の信頼性試験を実施して、メーカーとして対応できる責務範囲を明確にしておりました。 機械部品・住宅部品・家電部品の信頼性試験(硬度、腐食、振動、落下梱包踏込、高温・低温、散水・浸水、粉塵、屋外暴露、応力劣化、薬品塗布、耐圧、機密等)の適合性評価から性能限界値を算出して、取扱上の注意点を取扱説明書に盛り込んで品質保証の対応をしておりました。 試験基準に用いる関連法規(建築法、薬事法、食品衛生法、製造物責任法、PL&NL制度、厚生労働省告示等)、JIS、JAS、JWWA、IATA規格等、関連する専門知識・技法が問われます。 品質管理の基本となる情報収集、分析・解析、適合性評価・検証・検収するコンピテンスを鍛錬しておく必要があります。もちろん、CWQC、TQM、SQC、FMEA、QC診断、QCサークル、改善提案、26S(整理・整頓・清掃・清潔・躾・作法・士気高揚・殺菌・消毒・洗浄・省エネ・消費低減等)、設備保全、経費・予算管理、労務管理、原価・販売見込積算、納期管理、生産管理、物流管理、購買管理、安全衛生管理、環境管理、情報保護管理、工場計画等の管理技術も問われます。 管理技術の中でも顧客管理が一番きついかもしれません。コンプレイン(苦言・苦情)対応は当たり前ですが、クレーム(欠陥品リコール、損害賠償責任等)が発生した場合の対処方法を間違えると、CSR(企業の社会的責任制度)として取り上げられ、世間からクリーティーク(批判・批難)をあびることになります。 品質管理は経営代行とも言われる最重要部署です。頑張って下さい。
なるほど:2
大手企業(東証大証一部上場)の建設会社、医薬品会社、健康食品会社の品質保証部長、品質管理部長をしておりました。現在は、フリーランスでISO主任審査員(IRCA、RABQSA、JRCA、CEAR登録)をしております。ISQMR品質管理責任者、JISCBA品質管理責任者、QCサークル活動指導者上級、QA監査士(USA登録)、QIA専門内部監査人(USA登録)、QA・QCコンサルタント(USA登録)としても活動しております。 品質管理(QCではなくQMの意)の基本はQ(品質、早急、探究)・C(原価、苦言、損害賠償)・D(納期、研究開発)・S(安全、情報保護、規格、規則)・M(原料、人材育成、機械保全、知的所有権)・E(環境)・A(分析・解析、保証・保障)・I(改善、検査、保険、情報)です。この程度の基礎知識は必須です。 顧客からのコンプレイン(手違い、不具合発生、抗議等)の対応は当然のこととして、クレーム(違法行為、契約違反、損害賠償請求、欠陥品、リコール・回収等)による社会的責任制度の対応は、顧客の信頼・信用回復に向けて非常に労力と時間を費やします。 過去に、シャープ、松下電器産業(現在パナソニック)のテレビ発火による死亡事件、三洋電機の洗濯機振動回転暴走による負傷事件、雪印の集団食中毒による死亡事件、不二家の賞味期限改ざん、三菱ふそう自動車の欠陥自動車販売による死亡事件、ヤクルトの賞味期限切れ出荷、カト吉の賞味期限改ざん、マンナンライフの蒟蒻ゼリー誤飲による死亡事件、シンドラー社のエレベーター誤作動による死亡事件等があり、企業の社会的責任制度を強く問われた企業の結末は、ISO9001、ISO14001、HACCP、JIS表示認可、有機JAS認定が全て取り消しになり、雪印は営業禁止で倒産しました。メグミルクで再スタートしても経営不振です。 現在は、トヨタ自動車、本田技研、パナソニック(松下電器産業)、リンナイ等がリコール・自主回収をしており、企業ダメージ(信頼・信用問題、リコール・修繕費用、損害賠償請求対応等)は大きい。こういった問題・事件を生じた時の品質管理部門の対応は非常に重責です。もちろん、経営者はもっと苦しい。 もし、貴行の会社がこのようは事態になった場合、経営層の者達は言う迄もないが、品質管理課長としての貴方の手腕(原因究明、応急処置、暫定処置、遡及措置、再発防止対策等)が問われます。 ISOの要求事項は出来て当たり前の事項ばかりです。それよりも、ねらいの品質、出来映の品質、品質設計、経営品質、顕在影響評価、推計監視、品質保証、品質工学、信頼性工学、KJ法、QC7つ道具、N7、4M管理、三現三原、3M除去、KY、ヒヤリハット、実験計画法(田口メソッド)等々の基礎及び専門知識を鍛え、企業の経営体質改善を図ることです。ISOよりも品質管理体制の強化・補強が必要ではないでしょうか。
なるほど:1
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