日商簿記2級について質問です。 問題34の備品減価償却累計額の計算式が 36000×3になっていました。

Question

日商簿記2級について質問です。
問題34の備品減価償却累計額の計算式が
36000×3になっていました。問題文では、4年の期首4月1日で購入したものを当期末8年3月31日に除去したと書いてありますが、なぜかけるのが4ではなく3なのでしょうか？

Answer 1

4を掛けて4年分の金額を備品減価償却累計額勘定の借方に記帳しただけでは除却を行った会計期間の償却額が費用として計上されないためです。
したがって

X4年4月からX7年3月までの3年分を備品減価償却累計額108,000
X7年4月からX8年3月までの1年分を減価償却費36,000

として処理する必要があります。

また、仮に

減価償却費 36,000 / 備品減価償却累計額 36,000

備品減価償却累計額 144,000 / 備品 180,000
貯蔵品 30,000
固定資産除却損 6,000

という流れで考えて2つの仕訳を1つにまとめたとしても借方と貸方にある備品減価償却累計額が相殺されて借方側に3年分の金額108,000（＝X7年度の期首減価償却累計額）が残ることになります。

Answer 2

減価償却累計額は過年度の減価償却費の累計ですから。ここでいう過年度とは

x4.4.1〜x5.3.31
x5.4.1〜x6.3.31
x6.4.1〜x7.3.31

の3年間であり、当期の分は減価償却費を計上するので当期のx7.4.1〜x8.3.31は減価償却累計額には含まれません。