前に知恵袋で見たのですが、警察庁長官と警視総監では警察庁長官の方がくらいが上だそうですが、警察官の階級表をを見ると警視総…

Question

前に知恵袋で見たのですが、警察庁長官と警視総監では警察庁長官の方がくらいが上だそうですが、警察官の階級表をを見ると警視総監が一番上になっていますなぜ国に機関である警察庁より都の機関である警視総監の方が階級トップなのでしょうか？

またキャリア組の人間はどちらに憧れるものなのでしょうか？

やはり警視総監より警察庁長官になりたいものでしょうか？

Answer 1

まず、階級と役職を分けて考える必要があります。例えば、大阪府警察本部長は役職で、大阪府警察本部長の階級は警視監という階級になります。しかし、こと警視庁（東京都警察本部）においては役職と階級が同じです。なぜ警視庁だけ本部長と呼ばずに警視総監と呼ぶのかそれは日本警察の成り立ちが関係してきます。明治時代、日本警察の父と呼ばれる川路利良が日本で初めてとなる欧米の近代警察制度を導入し、政治の中心地である首都東京を守るという観点から内務省に直接警視庁を置きました。他の府県警察部は知事の指揮監督下。この伝統と歴史から、いまだに警視庁、警視総監と呼んでいます。
そして、なぜ階級表を見ると警視総監が一番上で警察庁長官がどこにも載っていないのかというと、警察庁長官は階級章が適用されない唯一の警察官であり、警察庁長官は役職名だからというのが答えになります。警察庁というのは経済産業省や農林水産省などと同様の中央官庁であり、その仕事は主に事務的なもので、中で働いている警察官僚は皆スーツ姿で制服姿の人はいません。実働部隊となる都道府県警察とは性格が異なります。そのため、警察庁長官には階級章が適用されません。
また、警察庁長官と警視総監では、警察庁長官の方が出世街道を歩んでいますので、警察庁長官の方がなりたい人は多いだろうと思います。

Answer 2

警察庁長官は日本の警察官の最高位の官職名・職位ですが、階級を有しない警察官となります。（警察法第34条第3項、第62条）

Answer 3

日本の事実上の首都である東京の警視庁トップが田舎県警本部長と同じ階級であるのはどうかということで警視総監という階級が作られたのでしょう。
警察庁は日本の都道府県警察をまとめる上級官庁なので、警察庁長官は警視監という階級ですが警視総監よりも上の立場です。もちろん警察キャリアとしては最高位であり、警視総監はその指示命令に従う立場です。