司法書士試験 平成26年 34問 ウ

Question

司法書士試験 平成26年 34問 ウ定款に「取締役が2名あるときは、取締役の互選によって代表取締役1名を置く。」旨の定めがあり、取締役A及びB並びに代表取締役Aが登記されている会社について、取締役Aが取締役を辞任した場合におけるBを代表取締役とする変更の登記の申請書には、定款を添付しなければならない。

正解 ◯

問題文には、取締役会設置会社を除く と書いてあります。

取締役会を設置していない会社の場合、代表取締役がいない場合、各自が代表になるので、Aが辞任すれば、代表がいなくなるので、Bに対して代表権が付与されると思います。

そうなると、Bが代表取締役になることは、会社法のままなので、定款は添付しなくてもいいと思うのですが・・・。

なぜ、定款の添付が必要ニなるのでしょうか？

Answer 1

定款添付の件

では、
定款で、取締役は２名置く」では、事態は変わってきます。
Aは、辞任しても、そのまま権利義務”代表”取締役です。
⇓
登記官には、定款がないと、
Bに代表権を付与して良いか？判断できません。

・・・
ただし、

＊株主総会で、「辞任により、Bを＊代取と選任する」

旨の議事録を添付する場合は、
定款は不要です。（Bの権限は明らかだから）

＊総会で選任された代取は、
「代表のみの辞任」は不可、取締役まで辞めることになる。（地位の一体化）